常識から抜け出せ。意志強ナツ子の「魔術師A」は最高級の鬱漫画だよ

最近、この本をよく見かけて地雷臭を感じているあなた。はい、そうです、これはガロ系の流れを汲む正統派のサブカル鬱漫画です。ある意味で2017年を代表する20年後にもビレバンの本棚に残る一冊な訳です。
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学歴がチェコ国立芸術アカデミー卒という何かわからんけど芸術エリートな香りがプンプンするわけで、そんなワールドなエリートが描く漫画の線がガロ系かと思うと目眩がするよね。

さて、内容はというと色々な女子が病んでるなあという話で、性的な話が多い。ただこの絵柄のせいでエロさは皆無なので完全なるサブカル漫画と化しております。
個人的にはコリコリ屋さんが一番おもしろかったので読んでみて欲しい。
seiga.nicovideo.jp

このカットだけでアウト感あるよね。
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この作品もステキ。
to-ti.in

こちらは試し読みしてから買うべき一冊で100人に2人ぐらいはすごく面白かったと思えるんじゃないでしょうか。でもメンズには基本相性が悪いかと思いますん。
でもサブカル漫画なんて中身を確認してたら買わない選択することが多いから、何も考えず勢いで買ってしまえばいいよ!(無責任)

あと18禁の青年ホモ漫画もあって、その趣味はないけど笑ってしまったのでお好きな方はぜひ。
エクストリームマンガ学園019-1 意志強ナツ子 りゅうのすけくん 第一章

娯楽というより芸術に近い漫画なのでご注意を。

おしまい。

魔術師A (トーチコミックス)

魔術師A (トーチコミックス)

今更だが「原田ちあきの挙動不審日記」と出会ってしまって感動したので書いておきたい

ぶらりと寄ったビレバンで平積みされていたのがこの一冊。
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原田ちあき先生が描く「原田ちあきの挙動不審日記」。
そもそも表紙のサイケ感が強くて文字が読めない。題名が読めねーんだよ!

読んだらなんというかね、感動した。面白くて。
帯の吉田戦車先生のコメントにぐっとくる。

不安定でいびつなほんわかさ、
ギスギスしたほのぼのさに、
とても気持ちが落ち着く
by吉田戦車

さすが四コマ漫画のレジェンドである戦車先生。

さて、この「原田ちあきの挙動不審日記」はWEBで読める。
なんせ無料公開されちゃっているのだから。
tsubu.ganma.jp

この話とか
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この話とか
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この話とかがお気に入り。
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この作品はなんだろう。サブカルなんだろうか。サブカルというにはあまりにもPOPでキュートなんだけど。

で、ググったら個人情報とプライベートが山のように出てくる。
まさに捨て身のスーサイドアッタク的なやけっぱちである。
西原理恵子先生の正当な後継者ではないか!とか思うよね。
このあたりの自分の身を切り売りする感覚、すごく好き。ぜひスペーリオールあたりで連載を持っていただきたい。

あと、作者の原田ちあき先生がかわいい(これ大事)
matome.naver.jp

出会ってない面白い漫画ってまだまだあるんだなーと思いました。
おしまい。

原田ちあきの挙動不審日記 (フィールコミックス)

原田ちあきの挙動不審日記 (フィールコミックス)

~煌めく変態の世界~野田サトル先生の『ゴールデンカムイ』に登場する変態さん達のまとめ

みんな大好きだよね野田サトル先生の「ゴールデンカムイ」だよ!
いろいろな変態が出てきたけど、全員思い出せるかい?!
俺はね、思い出せなかったよ!
だから今回は「ゴールデンカムイ」の11巻までに登場する変態さん達をまとめてみたよね。
さあ、みんなも一緒にめくるめく変態の世界へ行ってみよっ!

※ネタバレ多数のため未読の方は見ないように

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「春の呪い」で大ブレイク(一部で)し熱狂的なファンを持つ鉄男さんこと小西明日翔さんの新作?「来世は他人がいい」がアフタヌーンで掲載開始

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いよいよ今月号からアフタヌーン小西明日翔先生の「来世は他人がいい」が始まりましたね。

もうお読みになられましたか?まだなら試し読みがもう出てるぞ、と。
www.pixiv.net

前作の「春の呪い」では恐ろしくキャラ立ちした人物を描く人なのね、好き!抱いて!と新作を期待していたけど、まさか「来世は他人がいい」を連載化するとは。

先生の人となりはこのインタビューが面白かった。
https://cakes.mu/series/3801

連載一回目の感想としては、やはり根っこが暗い。登場人物が猫をかぶっている。そして最後の吉乃(主人公ね)がアレを売る話は16歳の女子高生にしてはないんじゃないの?でもないからこそありなんじゃないの?とか思うよね。
まあ売ったと言って売ってなかったら興ざめもいいところなので売ったんでしょうけど、ただの意地で売ったように見えてしまって演出としては安くて残念。

とはいえ、過去の漫画の影響を感じないオリジナリティある作風なので期待です。

とりあえずWEBで拾った「来世は他人がいい」の前作を置いときますね。
この方向性にいったら素敵だなあ。

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とにかく来月が楽しみですね。
おしまい。

暑い夏に涼しくなる1冊と言えば今ならこれ。椎名うみの「青野くんに触りたいから死にたい」を推したい件

熱いね。元気?脳、溶けてるかい?
グロい漫画は多数あるけれど鳥肌が立つようなホラーな漫画って最近ないなーと思っているあなた。
おすすめです、こちら。

アフタヌーンで掲載中の、椎名うみ青野くんに触りたいから死にたい」。
afternoon.moae.jp

付き合いたての彼氏が2週間で死んじゃう話なんですがね
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その後、幽霊として復活します。
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すぐ死ぬとか言っちゃう主人公の優里ちゃん。

この漫画の何がすごいかというと、幽霊の恋人とのほのぼの恋愛から、恋人が不気味な存在に変わる瞬間の落差がすごい。
第一話でいうとこのシーン。
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素適すぎですよね!この温度差。
あれ?さっきまでのラブラブムードは何処へ?
気温が5度ぐらい下がるよね。

でも優里ちゃんは恋する少女なので、彼氏のすべてを受け入れるわけです。
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どうなってもいいよ!!!

よくねーよ!と突っ込んでしまったら負けですね。
この後も、ほのぼのと見せかけつつ、幽霊という存在の不気味さが何度もでてきて鳥肌です。
そしてまた、恋人のためなら躊躇なく自分を差し出す優里ちゃんのクレイジーっぷりも素晴らしい。
久しぶりに鳥肌がたつ漫画を読んだなあ、と思った次第です。

おしまい。

弐瓶勉先生の新作がアフタヌ・・・・え?月刊少年シリウスで・・・連載開始・・して・いるよ?

今日知ったけど弐瓶勉先生の新作「人形の国」が月刊少年シリウスで先月から連載開始だそうで。
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少年誌でもお構いなしのハードSFが素適。
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サービスショットも入れてみたり。

かなり前にヤンマガの読み切りで載った作品の連載化なんだけど、シリウスって何やねん、です。ええ。
ちなみに第一話はここから読める。

akm.md-dc.jp

読み切りもまだ公開されてるからそっちを先に読むのもあり。
BULLET(1ページ)

しかし月刊少年シリウスってなぜそこに行ったんですか先生。
連載陣を見ても明らかに浮いてるよね!
月刊「少年シリウス」公式サイト|月刊少年シリウス|講談社コミックプラス

マイナー誌に連載されるとなると単行本を待つしかないよねえ。
ふむー。
第一話の雰囲気はカジュアル弐瓶(最近はずっとだけど)なので読みやすくって楽しいぞ☆

おしまい。

ネクラなあなたにオススメする雪のデストピアが舞台の漫画たち

そういえば先週からマガジン始まった大今先生の新連載『不滅のあなたへ』を読んでまた雪のデストピアかよ、ってなったよね。え?ならない?最近は雪世界でのデストピアもの多くないですか?少し前までは荒廃した世界を描く時はマッドマックス的なのが基本だったじゃないですか。いつの間にか雪ばかり。でも流行る理由はわかってんですよ、雪だと白が多いから描く量が減って楽じゃんとかそんなんでしょどうせ。

そんなひねた視点から喋ってるから友達がひとりもいないんだけど、実際、作品をみてるとは雪だと楽とかなさそうだよね。みんな真面目だなー。なんの話をしてるんだお前はって声が聴こえるけど幻聴かな?まあ、冬だし雪のデストピア物をまとめてみよーかなーですよ。じゃあ、はじめましょう。

はい、まずはこちら。
『聲の形』で鬱展開をエンタメにしちゃった大今先生の新連載『不滅のあなたへ』。
こちらは先週から始まったばかりなのでまさに今が旬!聲の形では序盤の盛り上がりから失速がすごかったので、今回はここから盛り上げて欲しいところ。
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まだ一話目なので、しかも序章的なものだったので感想はなんともいえないけど。物語は世界を観察する人物によって何でも模写できる丸い球が地表に落とされるところからスタート。球はいろいろ模写をしながら最後は人間の男の子になって旅立つところが第一話。雪ばかりの誰もいない世界で旅をするのかしら。うん。よくわからないから続きを待とうね。

とここまで昨日書いてつまんねー文だなおいってなったんだど、水曜だからマガジンが発売されるじゃないですか。これの2話目も読めたのよ。なんと、普通に村で生活してる人々が登場しましたよ!!?1話目の主人公の孤独はいったいなんだったのか。おい。もっと荒涼とした世界を描けや。いきなり人身御供にされる子供とかウェットなキャラを出してきておじさんはびっくりだよ。でもマガジンの連載陣のなかでは圧倒的に面白いんだけども。

はいー。続きましてこちらー。
素敵なアプリ、ジャンプ+で連載開始時に世界がザワついてそのまま波が引いてしまった曰く付き作品である『ファイアパンチ』藤本タツキ先生ですね。ご存知ですか?読みましたか?出落ちもいいとこですよね?でもまだダラダラよんでも俺も俺なんですけどね。
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www.shonenjump.com
なんだかんだ言って主人公の表情が見えないっては大きな欠点なんじゃないかなーと感じさせてくれる作品ですね。映画監督が出てきた辺りでこいつは駄目だーとなった皆様も多いのではないでしょうかね。でも読んだらいいよ。

さてー、次はこちら。
雪の荒廃した世界を彷徨い続ける女子二人旅。『少女終末旅行』つくみず先生のやつですね。
最近結構話題なの?どうなの?デストピアでの日常系なので、日常系に何の感動もない人にはまったくピンと来ないけど、とりあえずまったりしているよね。あと漫画的に画が上手い。
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www.kurage-bunch.com
これは好みが分かれそうだから試し読みしてハマる人にはドハマリする作品かなーと。

はい次ー。
コミックビームで連載中の『銃座のウルナ』作者は伊図透先生。
こちらは異形の蛮族と戦う女子が主人公。出て来る敵のフォルムが歯と唇みたいな変なキャラで笑える。ストーリーはね、まあ、まったり進行ですよ。連載がビームだし。作家性が全開だよね。でももう少しカッコイイ敵にしても良かったんじゃないのっておじさんは思うよね。
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comic-walker.com
敵がジャンプ台からやってくるとか爆笑だよー。シリアスなのか本気なのかどっちなんだ作者は。まあ、ナウシカみたいな絵柄だから読みやすくっていいよ。読みなよ。見所は変な敵の姿かな。

以上だよね。どれもこれもちゃんとオススメするつもりが少しづつディスってるみたいな空気になっちゃった。まあ致し方ない。みんなも読んでみればいいよ。読まなきゃ文句も言えないしね。しかし雪のディストピア作品は基本的に暗いな。総じて暗いよ!という訳でネクラな人にオススメです(適当)

おしまい。

ファイアパンチ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ファイアパンチ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)

少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)

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