「もらとりあむタマ子」監督:山下敦弘と前田敦子の厚顔女優魂

48/100点

内容:東京の大学を出たものの、父親がひとりで暮らす甲府の実家に戻ってきて就職もせず、家業も手伝わず、ただひたすらに食っちゃ寝の毎日を送る23歳のタマ子が、やがてわずかな一歩を踏み出すまでの1年を追う。

監督:山下 敦弘(やました のぶひろ、1976年8月29日 - )は、日本の映画監督。愛知県半田市出身。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業。主な監督作品は、ばかのハコ船(2002年)、リンダ リンダ リンダ(2005年)、天然コケッコー(2007年)、マイ・バック・ページ(2011年)、苦役列車(2012年)など


映画『もらとりあむタマ子』 - YouTube
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監督の演出とか脚本の事とか色々あるけど、とにかく前田敦子の演技がクドい。この人はまだ自然な演技が出来てないので観ているこっちが素になっちゃう。なんかもう、ご飯を食べるシーンもわざと汚く食べるし、普段の表情も愛嬌がまったくないし・・・。ここまで主演女優に魅力がないとつらいなー。「プレシャス」のガボレイ・シディベの方が断然可愛い。あっちゃんは爪の垢を呑ませてもらった方がいいぜ。今作ではあっちゃんの「素の自分を見せちゃう私って女優じゃん」って浅い雰囲気がなお痛い。
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こちら「プレシャス」のガボレイ・シディベ。劇中ではどんどん可愛く見えてくる。見習えよ、敦子!芝居しろよ、芝居をよ。このままじゃアイドル映画以外に出れないぜ。
https://www.youtube.com/watch?v=zRHDPXgT4U4
予告編だけで泣けてくる「プレシャス」

まあ「プレシャス」は心を激震させる大傑作なので比べてもしょうがないとして、監督の山下敦弘と脚本の向井康介のコンビが作る映画はどれもこれもドラマ性がない。この「タマ子」も真面目に観てたんだけど予想外のところでブツッと終わってびっくりした。タマ子はどこで「わずかな一歩を踏み出した」の?成長したのは父なんじゃないのこれ?あとタマ子のキャラ設定が23歳にしては子供すぎないか?今時の若いこって、大卒後でもここまで精神的に幼いものなの?俺がおっさんだからわかんないのかもねー。おっさんの感覚では劇中のタマ子のような親への反抗心は高校生で卒業するものかと思うんだけどな。

今作について期待していただけに残念。あっちゃんはただのブスのガキだし、ストーリーにも面白みがない。
ただあっちゃん以外の役者さん達は総じて素晴らしかった。そこだけが救いでありました。
ちなみに「プレシャス」を未見の方はこんな映画より先に観た方がいいよ。

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