4年間の沈黙を経てついに「殺し屋1」の山本英夫先生が完全復活!「HIKARI-MAN」の1巻が発売ですよ!!

ホムンクルスの完結から4年。…時間経つの早すぎやろ。
血と泣き顔を描かせれば日本一のアブノーマルバイオレンス大作家・山本英夫先生の新作が登場。その名も「HIKARI-MAN」!ダサい!!
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第一話はここからチェック。

HIKARI-MAN

そして連載開始時にはナタリーでインタビューも。

山本英夫「HIKARI-MAN」インタビュー 「ホムンクルス」から4年、ついに放たれる新連載自身初の“ヒーローもの”に込めた思いとは (1/3) - コミックナタリー Power Push

一部を抜粋するとここかな、と。

──なるほど。「ヒーローもの」と一口に言っても、山本先生ならただでは済ませないだろうと読者は考えるでしょうね。

ああ、そういうのはうれしいです。映画で似たようなテーマを撮っていても「この監督なら何かやってくれるだろう」みたいなね。でもこの後の展開は、意外と普通かもしれない。

──正義のヒーローに変身して、悪と戦っていくという?

いや、変身はしないんです。

──あ、そうなんですか。てっきりアメコミのヒーローのようなものにバッと変化するのかと。

「HIKARI-MAN」のヒーロー像については、一時期かなり悩んで。僕、キャラクターデザインの才能がないので……。いろいろな映画を観たり、専門学校でキャラクターデザインをやっている先生のところに話を聞きに行ったり、それこそ有名なイラストレーターの方に頼めないかと思ったりとか、試行錯誤したんですよ。それぐらい自分の中にヒーロー像、というのがなかった。それでもう今回はキャラデザという概念を捨てて、現象を描こうと。

──現象といいますと。

人の体の中に電気が流れるという科学現象ですね。単純にそれが起き、身体がリアクションした結果としてヒーローを描く。そういった意味では、いわゆるマスコットキャラクターにしづらいかもしれない。

──うーん、なるほど。まだ第1話の段階ではヒーローは出てきていませんから、果たしてどのようなビジュアルになるのかすごく興味をそそられますね。

結果としてどういう造型になっているか、というのは見てもらいたいところではあります。ちょっと気持ち悪いので、苦手な人は苦手かも。でも僕らしいヒーローもの、といったらそこらへんが特徴になるんじゃないですかね。

1巻では、まずはヒーローの誕生まで収録されとります。日本のアメコミ系漫画というと先行しているもので桂正和先生の「ZETMAN」があったり、奥浩哉先生の「いぬやしき」があるけど、なぜかベテランが手を出してる・・・なあ。「ZETMAN」はバットマン×ハルクみたいだし、「いぬやしき」はおじいちゃん版のアイアンマン・・違うか。そして山本先生の今作はスパイダーマン的な王道の匂いがあるよね。あとは悪役をどうするか、今なら福島沖あたりから出てきたり、性病から怪物になったヤクザとか、悪そうなのが出てくれば楽しいんだけど。先生には漫画界でのギレルモ・デル・トロとなり、王道を行きながらも血しぶきを舞わせていただきたいものです。

そして1巻を読んで頭に浮かんだのはヒーローじゃなくて映画「インビジブル」の透明人間!この映画は鬼才ポール・ヴァーホーヴェン監督が透明人間が気が狂って襲ってくるというバカバカしいお話を楽しく撮っているので是非観てね。じゃなくて、電気人間になったHIKARI-MANはさっそく好きな先生を覗きに行ってたんで好感度大!やっぱり男はこうじゃないとな。

まだ悪役が出てないのでなんとも言えないけど、ポップな題材でこれからに素直に期待しております。ちなみに、初めて助けた女の子と握手したら相手が感電して気絶しちゃう、みたいなバカシーンが入ってたりして非常に微笑ましいからみんな買おうね。買え!!

おしまい。

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