BRUTUSの「今読んでおきたい漫画8作品」は当然ながらオタク向きではない事を買う前に気づくべし
昨夜のこと。仕事帰りの電車にて「漫画ブルータス」の中吊り広告に見事釣られて帰路の本屋で買ってまいりました。「いま読んでおきたい8作品」「もう一度、漫画を」というキャッチフレーズがそそられますよね。といっても漫画は常に読んでいるんですがね。
BRUTUS(ブルータス) 2016年 2/15 号 [雑誌]
- 作者: マガジンハウス
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2016/02/01
- メディア: 雑誌
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特集の表紙を見た瞬間に違和感がありまして「一体、僕たちはいつから漫画を読まなくなったんだろう」という一文から始まるわけです。いや、すいません、ずっと読んでます私。街コンに誘われたはずが気がついたらアムウェイの集会に参加させられてるぜってな騙された気分な訳ですが、「漫画の今」を教えてくれるそうなので、そこは勘違いした自分がバカなだけだと言い聞かせながら読み進めるとですね。
「浦沢直樹の漫勉」というTV番組を企画した浦沢直樹×倉本美津留の対談が軸に進んでいくわけですね。そして残念ながら私、その番組は拝見しておりません。倉本美津留は漫画に関係ないやろこのやろう、です。あかんだんだん愚痴になってきた。
まあこの二人の対談が「手塚治虫」「白土三平」「梶原一騎」「つげ義春」「赤塚不二夫」「水木しげる」「山上たつひこ」「大友克洋」の読書体験を語り合っていくわけだけど、一向に「漫画の今」の話はしてくれないのであります。おい、今はどこ行ったんだよ、であります。いま面白い漫画の話はどこでしてくれるんだよ、ブルータスめ。
この雑誌を買ってよかったなーと思えることがひとつ。通常の漫画雑誌よりも一回り大きい誌面で漫画を読めること。単行本では伝わりにくい細かい描きこみを迫力を感じながら読めます。特にアイアムアヒーローとBLUE GIANTは読む価値ありです。ド迫力です。
で、ブルータスが厳選した、今読んでおきたい漫画8作品がこちら。
・アイアムアヒーロー 花沢健吾 (←全部読んでる・大好き)
・BLUE GIANT 石塚真一 (←全部読んでる・大好き)
・とんかつDJアゲ太郎 イーピャオ/小山ゆうじろう (←全部読んでる・大好き)
・雪花の虎 東村アキコ (←一話のみ読んだことある・興味なし)
・BILLY BAT 浦沢直樹/長崎尚志 (←モーニングの連載で読んでいるけど・べつに)
・お母さん二人いてもいいかな!? 中村キヨ(中村珍) (←初めて読んだ)
・地球防衛軍のヒトビト しりあがり寿 (←初めて読んだ)
・町田くんの世界 安藤ゆき (←初めて読んだ)
※()内は私が読んだことあるかどうかです。すごくどうでもいいでしょうけど一応ね。
読んだことがない作品だと「お母さん二人いてもいいかな!?」が鋭くて良かったけど、なにせ重いし暗いしでもう少しポップになれば読みやすいのに次もっと読みたいと思えなくて残念。東村アキコ先生は自伝的エッセイ以外はあまり面白くないし、BILLY BATはディズニーに喧嘩を売った点だけは評価するけど盛り上がらないストーリーだしね。
でも東京のシティボーイの漫画入門ってこんな感じなんだろうなーという雰囲気は伝わったので、雑誌にケチをつけながら読むのも面白いものでした。ところで今が旬の漫画ってなんでしょうね。個人的には「ムシユヌン」ですけどね!