双亡亭壊すべしと地底旅行の話
最近買った5冊。有名な作品ばかりでいまさら感想もへったくれもないなーと思いながら書き始めました。なにやら更新も久しぶりでご無沙汰しております。お元気でしょうか?私はあまり元気ではありません(メンタル面で)
さて、いざ書き出すともうちょっとだらだら書きたくなるのが本好きの悪い癖ですね。じゃあせっかくなんで双亡亭壊すべしの感想でも書きますか。この時点でノープランですけどね。
これは何といっても少年サンデーの新編集長の市原氏の肝煎りでスタートした藤田和日郎先生の新作ですね。同時に西村博之先生の新作も始まってるけどだいぶ前の話だしもういいよね。藤田先生、西村先生が戻ってきただけでサンデーが面白くなった気がするから不思議なもんです。で、この双亡亭ですが面白いのかといえばよくわかんないです。まず世界観がよくわからない。坂巻泥努という変態画家が作った謎のお屋敷「双亡亭」を壊そうぜってストーリーなんだけど、物語の中で隠されている部分が多く敵が見えないのでまだもやもやしている。ストーリーは少しづつ進んでいるので、何やら面白そうな気配はあるんだけど。でも主人公が凧葉さんというフリーター?だけど、主人公としてかなり弱い。普通の人だし。あと凧葉さんの叔父で40数年前に当時10歳ぐらいで行方不明になった人が子供の姿のまま発見されて準主人公的なポジションで出てくる。なぜか手がドリルになって。手がドリル!!!だせぇ。
そんなこんなでお屋敷の謎を明かして壊しちゃうぞって頑張るわけですが、科学者とか超能力者に山伏などなど、うしとらで見たような念力系のお話になってきたので期待です。うしとらも最初はまさかあんな話になるとは予想できなかったものね。少なくとも前作の絵本の世界の話よりは期待できるなーというところ。
ついでに「地底旅行」の感想も。ジュール・ヴェルヌの名作を倉薗紀彦が漫画化したんだけど、そもそもその名作小説を読んだことないからストーリーは知らない。そして書いている倉薗紀彦という方の本とも初めて出会ったわ。内容はクレイジーな教授に付き合わされて地球の中心を目指す旅に巻き込まれる甥っ子のお話。絵が上手くテンポも良い、そして何より地底旅行とかワクワクする。重い雰囲気を出すことに成功し、死と隣り合わせの危険な旅であることを醸せているので、どっしりと読み応えがある。内容は地下を彷徨ってるだけなんだけど、一つ間違えたら死んじゃうというか2巻にして何度も死にかけてて笑える。時代背景が二十世紀初頭あたりなので装備も貧弱だし、これで地底に潜るとか頭おかしいとしかいいようがない。さすが名作やで。そしてこの漫画は面白いなーと。ほんとビームはちょこちょこ名作を出してくるよね。んで今ちょろっと検索したらジュール・ヴェルヌを原作にして映画「センターオブジアース」は作られたって書いてるけど?!!え?あのバカ映画が同じ作品を原作にしているだと。そう考えたらこの漫画は本当に上手く書いていると思うなあ。なんせあのセンターオブジアースより圧倒的に面白いもの。まだ二巻だけど。映画と違って静寂と重さのある作品だけど唯一無二の味が出てて次も楽しみです。みたいなまとめでいいかしら。
あと山賊ダイヤリーはこれで完結したけど、もっとだらだらずっと書いてくれたら良かったのに。新作がまた始まるみたいだけどもー。それも読むけどもー。
おしまい。