2015年で私的に面白かった漫画ランキングBest30
さて、みなさんこんばんわ。お正月はひたすら酒を呑んで惚けた頭で過ごしながら去年面白かった漫画をランキングしたので俺はこれが面白かったよ、みなさんはどうですか。というエントリーです。
1位『BLUE GIANT』石塚真一
主人公はバスケ部に所属する宮本 大。
中学の時、友人に連れられて見に行ったジャズの生演奏に心打たれた。
その後、たった独りでただがむしゃらにテナーサックスの練習をはじめる。楽譜は読めず、スタンダードナンバーも知らない。
ただひたすら真っ直ぐ突き進んでいく。「絶対にオレは世界一のジャズプレイヤーに、なる」。
雨の日も猛暑の日も毎日毎日サックスを吹く。
初めてのステージで客に怒鳴られても。
それでも大はめちゃくちゃに、全力で吹く。ジャズに魅せられた少年が世界一のジャズプレーヤーを志す物語。
今年はなんといってもこれが一番。音楽漫画の新しい金字塔の誕生です。若者たちが成長し続ける熱気を漫画に込めた石塚さんは凄い漫画家ですね。大が上京してからの新章も激アツ展開ですよね!何より今はまだ序盤ってところが熱いですよね!!
2位『キングダム』原泰久
時は紀元前、春秋戦国時代。いまだ一度も統一されたことのない中国大陸は500年もの動乱期。戦国七雄の一つ「秦国」の身寄りのない少年・信と漂は、今は 奴隷のような身なれど、いつか武功をあげて天下一の将軍になることを夢見て修行に励む。そんな二人が偶然、秦国の大臣に出会ったことから運命の歯車が動き 出す!
皆んな読んでるので今さら感ありありですけど、今年も安定して面白かったですよね!始皇帝として国内問題の決着といよいよ侵略戦争を始めたという仕込みの時期でしたけどね!こちらも今からが本番ですからねー。最終的には200巻ぐらいのボリュームないと完結しない気もしますけど。
3位『ザ・ファブル』南 勝久
鈍色の愛銃ナイトホークを手に、“殺し屋ファブル”が町にやってくる──!!
どんな敵も鮮やかに葬り去る“殺しの天才”通称ファブルは、相棒の女とともに、
日々、裏社会の仕事をこなす日々‥‥。
だがある日、ボスの突然の指令を受け、“一般人”として、まったく新しい生活
を送るハメに‥‥。
そしてファブルの野蛮で、滑稽で、奇妙な“寓話”が弾け出したッ‥‥!!!
南さんの新作はヤンキー臭が減ってコメディ要素がUP。殺し屋が苦労して日常に溶け込もうとする中2魂をくすぐる設定が最高ですね。脳ある鷹は爪を隠す設定って楽しいですよね!
4位『いぬやしき』奥浩哉
イケメンでもない。美少女でもない。
家庭では信頼も威厳もない。会社では出世もない。
主人公は冴えない初老のサラリーマン。
“ないない”ばかりの主人公。
そう、彼が持つ真実を誰も知らない……。奥浩哉にしか描けない世界。誰も想像がつかない物語。
ぜひ、その目で確かめてください!
なぜかこの作品はランキングに入りませんけど大好きです奥先生!おじいちゃんが主人公ってどないやねんっとか、相変わらず一冊5分で読めるとか突っ込みどころは多々あるけどそれを上回って万能のヒーローにときめくのが男心ですよね。
5位『DAYS』安田剛士
嵐の夜、ふたりの少年が出会った。何のとりえもない、特技もない、けれど人知れず、熱い心を秘めた少年・柄本つくし。孤独なサッカーの天才・風間陣。嵐の夜、交わるはずのないふたりが出会ったとき、高校サッカーに旋風を巻き起こす、灼熱、感動、奇跡の物語が幕を開ける!!
友情・努力・勝利の三拍子揃った王道スポーツ漫画。少年マガジンで異彩を放ってましたねー。王者・東院戦も熱気がすごかったし。これをジャンプでなくマガジンで連載できているのか不思議ですわー。
6位『僕たちがやりました』金城宗幸/荒木 光
ボウリングのハイスコア更新できそうだし‥
来週 けっこー観たいテレビあるし‥
ツルんでるパイセンは金持ちだし‥俺の人生 希望しかないわぁ
ゆる~く始まった方向性の見えない序盤から怒涛の展開に大笑いしちゃいますよね。んなアホなと突っ込みながらもやりたい放題のストーリーに脱帽でした。
7位『アイアムアヒーロー』花沢健吾
鈴木英雄。35歳。漫画家のアシスタント生活。妄想の中でしか現実に勝てず、そんな自分に付き合ってくれる彼女との仲にも、不安と不満が募る。だがある日、現実の世界が壊れ、姿を変えていき…!?『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の花沢健吾が放つ、かつてない英雄譚!!
これも超有名作ですが、ジリジリと話は進んでついに英雄がヒーローになりそうな雰囲気まで来たよね。長かった、ここまで長かったよ。いよいよ来年はさらに加速しそうだし期待大ですわ
8位『機動戦士ガンダム サンダーボルト』太田垣康男
宇宙世紀0079、地球連邦とジオン公国が戦った一年戦争の末期、サイド4のスペースコロニー群、ムーアはジオン軍の攻撃により破壊され、多くの住人が命を落とした。破壊されたコロニーや、撃沈された戦艦の残骸が無数に漂う暗礁宙域では、ぶつかり合い帯電したデブリによって絶えず稲妻が閃くようになり、いつしかそこは、『サンダーボルト宙域』と呼ばれるようになった。ムーア市民の生き残りで構成された地球連邦軍所属部隊、ムーア同胞団は、故郷であったサンダーボルト宙域の奪還を悲願とし、宙域のジオン軍を殲滅せんとしていた。連邦の進軍を足止めせんとするジオン軍も、義肢兵の戦闘データ採取を目的に設立されたリビング・デッド師団を展開。ムーア同胞団に所属しながら、故郷や自身の出自に束縛される事を疎ましく思うイオ・フレミングと、過去の戦闘により両足を失い、今はリビング・デッド師団でエーススナイパーとして活躍するダリル・ローレンツは、戦場で対峙した時、互いに悟るのだった。ふたりは、殺し合う宿命なのだと……。
正直なところ太田垣先生にはムーンライトマイルを描いて欲しいんだけど、こちらもハードSFとして燃えますよね。ガンダムの知識はほぼ無くても十分に楽しめる凄い作品。
9位『女子攻兵』松本次郎
次元世紀2011、新東京都市。そこでは異常な兵器を使った異常な戦争が行われていた。兵器の名は“女子攻兵”。女子高生型巨大ロボである。女子攻兵の登場は、今までの戦争の形を変えてしまった! 主人公・タキガワ中尉率いる第13独立女子攻兵猟隊、通称“ハイエナ部隊”は制御不能となった女子攻兵を始末する殺し屋部隊。今回もいつもと変わらない簡単な任務のはずだった……しかし、彼らの前に現れたターゲットは想像を超える最悪の化け物だった!
こちらは変態ロボ漫画がついに完結ですね。女子高生ロボがレズの5Pを始めた時はどうすんだこれって思ったものですがしっかりと完結した松本先生は頑張った!ですね。最終巻の7巻は本当に上手くて主人公と同じ不安な気持がぐるぐるする大傑作!
10位『ゴールデンゴールド』堀尾省太
現れたのは、福の神!? 島に降るのは、金か、血か——。
早坂はやさか琉花るか 、中学2年生。
他人の心の機微に聡く、内地の中学に上手くなじめなかった彼女は、両親のもとを離れ、祖母の住む瀬戸内の島で暮らしている。海で拾った「福の神」らしき置物に、琉花が願掛けをすると、置物そっくりな謎の異形が現れ!?
まだ3話目だけど好きだからしょうがない。画と構図と構成などが異常に上手いですよねー。今回も1話めで不穏な血の匂いを撒き散らしながらも現実ではまだあのキモいやつしか出てきてませんね。どうなるんでしょうね。相変わらず見開きの使い方とか、空気感の描き方が秀逸すぎて大好きでこれを読むためだけにモーニング・ツーを買うはめになってます。
11位『中2の男子と第6感』福満しげゆき
妻をまた働きに出そうとしていた福満氏が『僕の小規模な生活』(モーニングKC)の初代担当Yに叱られ、微かに残っていた労働意欲を無理矢理絞り出して、家計のために、しぶしぶ始めた新連載です。でも、短めの4ページ。でも、作品中に散りばめられた「隠しサブカルネタ探し」も楽しめる福満先生らしいマニア向け作品でもあります。
不登校の中2の男子が自らの妄想の産物である(?)メガネ女子に尻を叩かれ、 中学復帰計画をグズグズと進行中です。 「サブカル極め道」に引きずり込まれた男子の、あしたは、どっちだ!?
連載当初は着地点無く方向性無くうろうろしてたのが、後付け設定なのはバレバレだけどストーリーの肉付けに大成功した変な作品。福満くんの描く女子が可愛く見える日が来るとは思わなかったわー
12位『闇金ウシジマくん』真鍋昌平
闇金業者とは、法外な高金利で貸し付けるアウトローの金貸し。丑嶋は闇金「カウカウファイナンス」を経営。モットーは「世の中は奪い合い。奪(と)るか奪られるかなら、俺は奪るほうを選ぶ!」。サラリーマン・OL、フリーターから風俗嬢、ホスト、ギャル男はたまた生活保護受給者まで、丑嶋から借金をしたことをきっかけに運命が動き出す。借金地獄のその先に、彼らは何を見るのか!?
リアル路線から「やくざくん編」でエンタメ路線に戻ってきた本作。北九州監禁殺人事件をテーマにした「洗脳くん編」がピークかと思ってたけど帰ってきたよ!眞鍋先生は暴力尽くしがよく似合うんやで
13位『ぼくは麻理のなか』押見修造
友達が一人もいない大学生の≪ぼく≫のいきがいは、コンビニで見かけた名も知らぬ女子高生を定期的に尾行することだった。いつものようにその娘を尾行していたら、突然記憶が飛び、≪ぼく≫はその娘のベッドで寝ていて、≪ぼく≫はその娘になっていた。その娘は≪麻理≫という名だった――――。
なっかなか連載が進まないと話題の本だったけど今年は頑張ったような気がする。この漫画は完結してから一気に読まないとフラストレーションが溜まるんだけど、一巻を読んでしまうと面白くってダメだよね。まだここまでなの!?となって悔しいから押見先生は連載頑張ってくださいね!
14位『3月のライオン』羽海野チカ
京の下町に1人で暮らす17歳の少年・桐山零。彼は幼い頃に事故で家族を失い、心に深い傷を負ったまま将棋のプロ棋士となり、孤独な生活を送っていた。養父・幸田の家に居場所を失くし、一人暮らしを始める零は、あかり・ひなた・モモの3姉妹と出会う。
幸田家との異常ともいえる関係や、他人を踏み台にして高みへと昇り続ける『将棋の鬼』とも言える自らの魔性と周囲からの疎外感に苦しみ続ける零は川本家との交流、様々な棋士との対戦を経ていくうち、失っていたものを少しずつ取り戻していく。
やはりベテランは上手いなーということですね。安定のストーリー。泣きと笑いのバランスがすばらしく、出てくる料理もこれまた素晴らしいですよねー。言うことは特にないですよねー
15位『ワンパンマン』原作/ONE 作画/村田雄介
時代が求めたニューヒーロー『一撃男』と言えば?!?
『WEB界のカリスマ』と『最強ジャンプ遺伝子』の超強力タッグが描き出す! 平熱系最強ヒーロー“サイタマ”の日常ノックアウトコミック!!
そもそもアンパンマンのオマージュ作品がまさかここまで大々的に成功するとは驚きの一言。やるやん、ONE。てなもんですね。主人公が一撃で敵を倒すという縛りを逆にとって魅力的な登場人物を増やしたことが勝因でしょうね!
16位『終末の天気』作元健司/津覇圭一
「要らない人間が多すぎる」——そう思ったことのある人に捧ぐ、破滅の物語。
25歳。金なし、職なし、彼女なし。メロメロメロディーズというアニメにメロメロの黒川が下り坂人生の中で摑んだ“BAN”という能力とは‥。
クズ漫画ナンバーワンなんじゃないでしょうか。出てくる人間がことごとくクズクズクズばかり(笑)くせの強い画に意外性が強いストーリーが絡んで予想外の面白さを醸しております。
17位『戦渦のカノジョ』冨澤浩気
勇気と絶望の戦争サバイバル・グラフィティ、ここに開幕!!
修学旅行で京都を訪れた北海道の高校生・優樹(ユウキ)は、憧れの同級生・真琴(マコト)に告白することを決意。クラスメイトで人気者の怜惟(レイ)と3人で各地を巡りながら、恐る恐るタイミングを見計らう。そんな悩ましくも平穏な時間を過ごす中、空から、ごうごうという奇妙な“音”が聞こえ始めた‥‥!!
王道のサバイバル漫画ながらもあくまで現実の中で起こりえる事象で勝負している良作。1話・2話のテンションをそのままに突っ走ることに成功しているので今後にさらに期待。何より絶望の振り幅がデカイのがいいですよね。
18位『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
誰もが何かしらの超常能力・"個性"を持つようになった世界!
"個性"を悪用する者を、圧倒的な力で取り締まる「ヒーロー」は皆の憧れの存在となっていた!
主人公・緑谷出久もまた「ヒーロー」になることを夢見る少年だったのだが...!?
まだ小粒感はあるものの丁寧に主人公と仲間の成長を描いた一年。敵が容赦なく悪いってのも大事な要素ですね。
19位『とんかつDJアゲ太郎』イーピャオ/小山ゆうじろう
とんかつ、クラブカルチャー、DJ……渋谷の「今」を切り取った最新型アーバンライフがここにある!!さぁ、とんかつ片手にクラブへ繰り出そう!!
意外にも正統派クラブカルチャーを伝えるWEB漫画。昔ならクイックジャパンに載ったでしょうこれって漫画が少年コミックとして発売されているのは凄い。クラブカルチャーのすそ野を広げる伝道師として頑張って頂きたい!
20位『HIKARI-MAN』山本英夫
白池 光(しろち ひかり)は、クラスでも全く目立たない
地味めの高校男子。家では格闘ゲームとPC改造に
明け暮れる気弱な電脳オタク少年だ。
極めて平凡な光だが、実は人並み外れた『電気感受性』を
持っていて、静電気のため保健室に運ばれることもしょっちゅう。
そんな彼が自宅のPCでいつもの格闘ゲームに興じていると、
自分の体内から意識と血流だけがPCに吸い込まれ、
電気の通っている所を自由自在に行き来するという
驚異の現象が起きる…!
さらに自分の姿を鏡で見てみると…!!!!?
山本先生が得意とするいじめられっ子が主人公って時点で成功は約束されたようなもの。こちらもまだ導入部分で連載が止まったので今年に期待であります
21位『フラジャイル』原作 草水敏 漫画 恵三朗
その医者は極めて優秀な変人である。
岸京一郎、職業・病理医。
癌患者にとって自身の命を託すことになるその男は、患者と顔を合わすことなく精確な診断を下していく。
——直接会わずに済むことは、患者にとって福音である。
普通の医者の漫画でも良かったんじゃないかと思うけど病理医という新しさが魅力でもある本作。軽い画と重みがあるストーリーで進む王道作品。
22位『ムシヌユン』都留泰作
「昆虫博士になるのが夢だった」
僕という人間を説明する言葉はそれしかない。
その夢が失われたら、僕はどうすればいい?
帰ることができる「故郷」はひとつ。
南国の島・与那瀬だけ・・・でも、その「故郷」が今!?
『ナチュン』から3年。
漫画界の異端・都留泰作が再び南の島を舞台に描く
壮大なる超異色SF!
こいつは何というかストーリーがですねまったく読めませんですね。ジェットコースターに乗った気分でめくるめく幻惑の世界に入れる唯一無二の傑作(になる予定)
23位『ワールドトリガー』葦原大介
異次元からの侵略者「近界民」の脅威にさらされている三門市。そこに住む少し正義感の強い中学生・三雲修は、謎の転校生・空閑遊真と出会う。
遊真の行動に振り回される修の運命は!?最新型SFアクション始動!!
葦原先生はちょっと丁寧に話を進めすぎですが、ジャンプでは安定した面白さが保証されている安心して読める一冊。今年は体調に気をつけて連載を進めていただきたいものです
24位『ヒナまつり』大武政夫
芦川組の若手ホープ・新田の部屋に落ちてきた奇妙な楕円形の物体。それが全ての始まりだった!物体のなかに居たのは、無表情な少女・ヒナ。強力な念動力で新田を脅し、ヒナは新田家に住みつくことに。かくしてヤクザとサイキック少女の危険な共同生活が始まった!
ギャグ漫画の中では断トツに面白いのがこちら。もう三島瞳を主人公にしてもいいんじゃないかってぐらいヒナの存在価値が薄れてるけど、まあそれはそれでいいよ、面白いし
25位『ギャングース』肥谷圭介 ストーリー共同制作 鈴木大介
生まれた時から親に虐待され続け、ろくに学校も行けずに青春期を少年院で過ごしたカズキ・サイケ・タケオの3人は、生き抜くために犯罪者だけをターゲットにした“タタキ”稼業を開始した! 3人の“生”への挑戦が今、始まる!!! 最大限に実話を基にした“超実証主義”漫画。
いま犯罪者に一番近い漫画はこれでしょう。専門用語を多用しながら何となくアウトロー気分を味わわせてくれるのが素敵。最近ではカズキの妹が普通にウリをしててハードやなって思いましたよ
26位『秋月あきひろのポジション』野村宗弘
秋月あきひろ(28)はプロ野球球団「瀬戸内常勝ドリコノーズ」の育成選手の1年目。妻1人、幼子1人のパパでもあります。
育成選手はアマ以上プロ以下という微妙なポジション。
あきひろの当面の目標は、育成選手から抜け出し、プロ契約を結ぶこと。
タイムリミットは3年。ライバルはたくさん。家族も養う。
野球ができる喜びと、厳しい現実のはざまで今日もあきひろは練習場へ。
野球はまったく興味ないけどこれは面白い。プロ未満という育成選手の辛さとか奮起とかつい応援しちゃうよね。地味だけど上手いなあと思ったら「とろ鉄」描いてた先生だと知って納得です。
27位『波よ聞いてくれ』沙村広明
鼓田(こだ)ミナレ、20代独身。札幌在住、スープカレー屋勤務。
ひょんなことからギョーカイ人の中年男性にダマされ、ワケも分からずラジオDJデビュー。カレー界とラジオ界の覇道を歩むべく奮闘はしないが、真の愛と幸せと享楽を求めてオンナは戦い続ける、に違いない。
さあさあさあ、波よ聞いてくれ!!!
沙村先生なのに血が出ない!暴力もない!不条理もない!どう展開するのかまったくわかりませんがミナレさんの勢いだけで突っ走っている怪作。
28位『狼の口 〜ヴォルフスムント〜』久慈光久
14世紀初頭、アルプス地方。イタリアへと通じるザンクト=ゴットハルト峠には、非情な番人が守る関所があった。難攻不落をもって知られるその場所を、人々はこう呼んだ。ヴォルフスムント―――“狼の口”と。
悪代官ヴォルフラムを倒せば終わるのかと思ってましたけどその後もまだまだおもしろい。血で血を洗う死闘はまだ続くようでワクワクしますよね☆
29位『瑠璃と料理の王様と』きくち正太
雑誌「男の食彩」編集部に所属する大丸 太(通称:丸太)は、食・建築・美術・文化…あらゆる美を追求し「平成に蘇りし魯山人」と呼ばれる北大路大観の番記者になることに。しかし、その初対面に朝食で食べたインスタントラーメンのことを指摘され、激怒されてしまう。落ち込み、とぼとぼと帰路につく丸太は、商店街のはずれにあるひっそりとたたずむ古びた店「瑠璃色食堂」に入り、二代目主人・花畑瑠璃(女子大生!)と運命的な出会いを果たす。
きくち先生の魯山人かぶれには食傷しておりますが、悔しいけど面白い、時代劇的なお約束を愉しむ漫画ですね。これも魯山人じゃなくて架空の人にしてくれれば読みやすいのにな
30位『A子さんの恋人』近藤聡乃
29歳のアラサー女性・A子は、アメリカ留学を機に、恋人A太郎と縁を切ろうとする。が、うまく別れを切り出せぬまま渡米。そして3年後に帰国するも、人の懐に忍び込むのが上手なA太郎のペースにハマり、まんまと元の腐れ縁に逆戻りしてしまう。ニューヨークにもA君という恋人を作っていたA子は、三角関係という面倒な事態に頭を悩ませる。
優柔不断で、問題を先延ばしにしてしまうA子のクズ人間っぷりが招いた状況を面白がり、ニヤニヤ見守る女友達のK子とU子。30歳を目前に控えた、大人だけど少し大人じゃない、半人前の男女がとりとめのない会話を繰り広げる無責任シティロマンス。
高野文子の影響が強い本作だけど内容はライトでポップ。疲れた時に読むとふふっと笑ってさあお風呂でも入って寝るかという気分になれました。
以上の30作品でした。
今年も面白い作品に出会えますように!!
皆さまもよい一年になりますように!
今週は金未来杯エントリー№3「GALAXY GANGS」がスゴいから読むんやで
という訳で掲題の件なわけだけど金未来杯エントリー№3「GALAXY GANGS/馬上鷹将」が面白い。スタートレックとか銀河ヒッチハイクガイドをベースにしたSFの世界観なんだけど、このジャンルって海外映画ではド定番だけど最近の日本の少年漫画界では誰もやってない・・よね。コブラぐらいしか浮かばないし。ドライなセリフ回しに拳で戦う戦闘シーンを加味したよく出来たストーリーで、絵柄は鳥山明をベースに女の子の描き方は江口寿史からの影響を感じるところ。でも若い先生だと思うから世代じゃないし違うかもね。
いやはや、しかし画が上手い。台詞回しも上手い。今週の巻頭のブラクロさんより全然おもしろいしオリジナリティに溢れているよね。SF冒険アクションというジャンルに目をつけたのも大正解。久しぶりに宇宙のロマンを感じたし、何より新鮮でしたよね。これはもう1等賞なんじゃないでしょうか。半年後ぐらいには連載始めればきっと太い連載になると思いますぜ。
おしまい。
わたりちゃんが号泣で大ピンチの背筋がピン!と。が素晴らしい ~今週のジャンプより愛をこめて~ そしてエロ路線に帰ってきたレディ・ジャスティスの話
「背筋がピン!と」という漫画は評価が分かれているようで、私は支持派というポジションで進めてまいります。ええ。
今週はついに初試合がスタート!なのにわたりちゃんがド緊張によりフリーズです。
そして試合中なのに号泣であります。
普段はしっかりしてるわたりちゃんがパニックになって号泣しているところを主人公はフォローできるか、という展開がまさに王道ですね。か弱き女子を守るのは男子の務めでございますので、先週まで楽しそうに練習していたわたりちゃんを思い出すと胸が熱くなるのが男というもの。健全なる少年マンガ誌において、逃げずに直球で自分の女を守る主人公が登場したのは久しぶりなんじゃないでしょうか。いつもはへなちょこな主人公が奮起するのは次週のお楽しみになっていますが、女の涙ほど男心を揺さぶるものはないのは間違いないでしょう。まて、次号!という展開に萌える次第であります。
そして順位が下がり続けているレディ・ジャスティスはエロ路線に帰ってまいりました。
ヒーロー物で主人公が強すぎるのは欠点でしかないのは言うまでもなく、敵が80%の力を出しているのに0.4%の力で対抗するというよくわからない展開になっております。でも、圧倒的な力というのが少し面白くもあって、アンパンマンのように服が破れると力が出ないとかの設定にすれば多少は面白くなるんじゃないかと思います。
おしまい。
激情の漫画家・木葉功一氏が挑戦するクラウドファウンディング型の漫画執筆スタイル
「木葉功一」という名前を聞いて胸がときめくのは私だけではないと思う。「キリコ」「クリオの男」という衝撃的な名作を生み出した作家であり、最近では震災と原発事故の影響で東京から徳島に引っ越した作家さんである。
twitter.com
その木葉先生が最近どうしてるかなーと気軽に検索したら、昨年末にクラウドファウンティングによる執筆活動という異例な行動をしてらっしゃる。
漫画家・木葉功一がHPで執筆するweb漫画『イキル』を長期連載化したい! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
商業漫画界でもトップクラスの実力者ながらもインディペンデントな作家生活をスタートさせた背景は知るべくもないけど、読者からの個人的な寄付により執筆生活をするという異常なスタイルには驚くばかり。そもそもの不遇はアメリカの311を受けてスタートした「マリオガン」の2巻が発売されなかったことから始まってる気がするけどねー。
で、そのクラウドファウンティングも20%の手数料に疑問を感じて今は直接口座に寄付を募っておられます。
http://sang66.wix.com/ikiru-and-setsu-sub
さてさて、そして肝心の作品がこの「イキル」
ikiru-manga
テーマは「時を、国境を、命を超えて、魂の破壊と再生の物語を描きたい」とのことで是非とも暴力的で愛に満ちた作品を描いて頂きたなと。
で、応援しようと思ったんだけど口座への直接振り込みはあまりにもハードルが高くないですか、先生!ペイパルも導入されてますけど、そっちもハードル高くないっすか?!
というよりも
制作し続けていくためには、毎月、以下の費用が必要となります。
画材費・資料費 25,000
備品管理費 10,000
事務所兼住居費 42,000
光熱費など雑費 25,000
リターン作業費
(画像送付作業他) 10,000
CAMPFIRE手数料 28,000
- -
計 140,000
このつつましい生活には涙がでます。先生、もっと上を見て行きましょうよ!!
さらに、
「支援された資金によって制作した紙原稿およびデータ原稿を、パッケージ化して販売し、収益を上げることを(現段階では)予定していない」
とあって、単行本なら1冊2,000円以内なら買いますからお願いですからパッケージ化して下さい。
だって6月の寄付額は17,548円だぜ。これじゃあ食っていけねーですよ。あと口座入金やペイパルじゃあ毎月課金するユーザーはまず出ない。理想的なのは月100円程度の継続課金ができるシステムかなあ。携帯電話のキャリア課金とかが手軽で理想ですけどね。本気で10年間「ひとりクラウドファンディング」するならユーザー目線での楽な課金方法の導入が必須です。まじで。
あと単行本も出ている「セツ」の続編もアップされております。
第1話 「星をつかむ女」 - webcomic-setsu ページ!
本当に先生には頑張って頂きたいところ。
個人的には物の記憶に潜る男が主人公の「クリオの男」がベストです。
おしまい。
- 作者: 木葉功一
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- 発売日: 2013/01/28
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- 作者: 木葉功一
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- 作者: 木葉功一
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超王道の水泳漫画「ベストブルー」がスタートした今週のジャンプ。おや、ちょっと盛り上がってまいりましたよ。
なにやら久しぶりに登場した熱血系スポーツ漫画「ベストブルー」がいい感じ。
ストーリーは超王道の爽やか系。孤独に水泳を愛する少年と、夢に敗れた指導者の心が通じる第一話は非常に良くできております。周りを見れば水泳漫画というジャンルはあまりないのでこいつはいけるんじゃないでしょうか。3ヶ月ぐらいしたらマガジンも水泳漫画始めそうだけどね。
そして中堅どころが盛り上がってきましたねー。食戟のソーマとか。
ヒロアカも。これは悪役が良いよねー。
日ノ丸相撲も。
相撲といえばガキの使いでやってた「相撲最強マネージャー決定戦」が異常に面白かったなあと。
背筋をピン!とではいよいよ大会前の緊張感。わらりちゃんのドレスアップ姿が可愛いね、と。
そして、我らが大正義ことレディ・ジャスティスがついに最下位に転落。おおう。まあ露出が徐々に減ってるしな。本当は裸は描きたくないという作者の心意気は汲むけど、ヒーローものはヒロアカが抜群に上手いので、どうすんだよこれっていうね。打切り路線なんだろうなー。先週のToLOVEるのせいで画力がまだ足りないのがバレてしまった感もあるしな。
でも頑張れレディ・ジャスティス。エロ路線に回帰するんやで。
おしまい。
さあ、諸星大二郎先生と一緒にマッドメンの世界を旅しよう。誰に需要があるのかわからない諸星先生のパプアニューギニア旅行記が出ております!
諸星大二郎先生の漫画で一番好きな作品は何かと聞かれて、マッドメンと答えるあなた。そう、そんなあなたはこのムック本を楽しめること間違いない。だが、思い入れのない人にこの本はお勧めできない。なぜなら1600円するからだ。高いわ!!!!
連載当時は数少ない資料写真と想像力だけで描かれたというマッドメン。約40年後の2014年11月に諸星大二郎先生は初めてパプアニューギニアの地を踏んだのである。
みんなこの本を買う前提で進めていくので、中身の詳細について触れるつもりはない。
ぜひページをめくる毎に、先生と一緒に旅をするワクワク感を味わって頂きたい。
でもこの写真だけは!この写真だけはつっこませて!
マッドメンのお前ら写真慣れしすぎやろ!ポージングが絶妙すぎるやろおい。
そしてこの本で一番のご褒美、それは現代のパプアニューギニアを舞台にしたマッドメンの続編が読めること。フリージャーナリストが30年前に失踪した波子を探してパプアニューギニアを旅するお話でございます。
最後まで読むとしっかりオチまでつけていて個人的には大満足な一冊でしたが、皆さまのご家庭にもどうですか?ああ、いらないですか。やっぱりね!!!
おしまい。
arehasouhigashinosorani.hatenablog.jp
- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/01/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今週のヤンマガに真鍋昌平先生の読切「アガペー」が載ってるから読むんだよー♪
ヤングマガジンで35週年記念の読切企画「BULLET-バレット-」がスタート。今週号には第一弾の真鍋昌平先生が登場ですので皆さまご一読を。
このバレットという企画では1年がかりで35人の人気マンガ家が登場するらしい。個人的には久保保久(アザゼルさん)、沙村広明(波よ聞いてくれ)、弐瓶勉(シドニアの騎士)、浅野いにお(デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション)は要チェックというところかなー。natalie.mu
秋葉原の地下アイドルオタクの生き様を描くただ痛いだけの漫画だけど後半のライブシーンは涙なしには読めない圧巻ぶり。お題の「アガペー」ってのはキリスト教用語で見返りを求めない「無償の愛」のことだからアイドルオタクにはジャストなワードですね!
やだかっこ良い。このページ以降は怒涛のライブシーン。ただカッコ良い。
他人にとってはくだらなくても、自分にとってはすごく大切なものってあるやん。アイドルオタクという生産性も未来もない消費するだけの趣味でもええやん、という眞鍋先生からの愛のこもった漫画だと思いますねん。
そしてこういう読切掲載のイベントはモーニングでもやってたけど楽しいよね!
今週号は必読ということで。
おしまい。
★追記★
本日発売のヤンマガにドルヲタとアイドルを描いた51pの短編漫画を掲載します!
取材を重ねるたびに自分自身もハマっていった、ベルハーと、ファンの方々に感謝。 pic.twitter.com/MmeKZFfdDY
— 真鍋昌平闇金ウシジマくん34巻6月30日 (@shoheimanabe) 2015, 6月 28
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