ネクラなあなたにオススメする雪のデストピアが舞台の漫画たち
そういえば先週からマガジン始まった大今先生の新連載『不滅のあなたへ』を読んでまた雪のデストピアかよ、ってなったよね。え?ならない?最近は雪世界でのデストピアもの多くないですか?少し前までは荒廃した世界を描く時はマッドマックス的なのが基本だったじゃないですか。いつの間にか雪ばかり。でも流行る理由はわかってんですよ、雪だと白が多いから描く量が減って楽じゃんとかそんなんでしょどうせ。
そんなひねた視点から喋ってるから友達がひとりもいないんだけど、実際、作品をみてるとは雪だと楽とかなさそうだよね。みんな真面目だなー。なんの話をしてるんだお前はって声が聴こえるけど幻聴かな?まあ、冬だし雪のデストピア物をまとめてみよーかなーですよ。じゃあ、はじめましょう。
はい、まずはこちら。
『聲の形』で鬱展開をエンタメにしちゃった大今先生の新連載『不滅のあなたへ』。
こちらは先週から始まったばかりなのでまさに今が旬!聲の形では序盤の盛り上がりから失速がすごかったので、今回はここから盛り上げて欲しいところ。
まだ一話目なので、しかも序章的なものだったので感想はなんともいえないけど。物語は世界を観察する人物によって何でも模写できる丸い球が地表に落とされるところからスタート。球はいろいろ模写をしながら最後は人間の男の子になって旅立つところが第一話。雪ばかりの誰もいない世界で旅をするのかしら。うん。よくわからないから続きを待とうね。
とここまで昨日書いてつまんねー文だなおいってなったんだど、水曜だからマガジンが発売されるじゃないですか。これの2話目も読めたのよ。なんと、普通に村で生活してる人々が登場しましたよ!!?1話目の主人公の孤独はいったいなんだったのか。おい。もっと荒涼とした世界を描けや。いきなり人身御供にされる子供とかウェットなキャラを出してきておじさんはびっくりだよ。でもマガジンの連載陣のなかでは圧倒的に面白いんだけども。
はいー。続きましてこちらー。
素敵なアプリ、ジャンプ+で連載開始時に世界がザワついてそのまま波が引いてしまった曰く付き作品である『ファイアパンチ』藤本タツキ先生ですね。ご存知ですか?読みましたか?出落ちもいいとこですよね?でもまだダラダラよんでも俺も俺なんですけどね。
www.shonenjump.com
なんだかんだ言って主人公の表情が見えないっては大きな欠点なんじゃないかなーと感じさせてくれる作品ですね。映画監督が出てきた辺りでこいつは駄目だーとなった皆様も多いのではないでしょうかね。でも読んだらいいよ。
さてー、次はこちら。
雪の荒廃した世界を彷徨い続ける女子二人旅。『少女終末旅行』つくみず先生のやつですね。
最近結構話題なの?どうなの?デストピアでの日常系なので、日常系に何の感動もない人にはまったくピンと来ないけど、とりあえずまったりしているよね。あと漫画的に画が上手い。
www.kurage-bunch.com
これは好みが分かれそうだから試し読みしてハマる人にはドハマリする作品かなーと。
はい次ー。
コミックビームで連載中の『銃座のウルナ』作者は伊図透先生。
こちらは異形の蛮族と戦う女子が主人公。出て来る敵のフォルムが歯と唇みたいな変なキャラで笑える。ストーリーはね、まあ、まったり進行ですよ。連載がビームだし。作家性が全開だよね。でももう少しカッコイイ敵にしても良かったんじゃないのっておじさんは思うよね。
comic-walker.com
敵がジャンプ台からやってくるとか爆笑だよー。シリアスなのか本気なのかどっちなんだ作者は。まあ、ナウシカみたいな絵柄だから読みやすくっていいよ。読みなよ。見所は変な敵の姿かな。
以上だよね。どれもこれもちゃんとオススメするつもりが少しづつディスってるみたいな空気になっちゃった。まあ致し方ない。みんなも読んでみればいいよ。読まなきゃ文句も言えないしね。しかし雪のディストピア作品は基本的に暗いな。総じて暗いよ!という訳でネクラな人にオススメです(適当)
おしまい。
- 作者: 大今良時
- 出版社/メーカー: 講談社
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- 作者: 藤本タツキ
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- 作者: つくみず
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- 作者: 伊図透
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ハリウッド実写版『GHOST IN THE SHELL』のスカーレット・ヨハンソンが酷い件
スカーレット・ヨハンソンは大好き。どこが好きかって顔。ただ顔が好き。出演作品だとバーバーぐらいしか好きな作品がないけれど、それでもハリウッド女優の中では一番好きなぐらい顔が好き。そんなスカちゃんが『GHOST IN THE SHELL』で草薙素子役をやるというのでまったく期待していなかったんだけどやっぱりひどいじゃねーか。という話。いや、スカちゃんの演技がどうこうじゃなく、義体が白いという強烈な違和感。それがこちらです。
ラバースーツを着てる変態にしか見えないわけで、こいつは下手すると伝説の映画『マッスルモンク』のアンディ・ラウの肉襦袢に匹敵するかもしれないと戦々恐々なわけです。まあマッスルモンクの方は肉襦袢込みで大傑作なので、この映画もそうあって欲しいなあ。義体を白にしたことで足が短く見えたりとか、ロボットなのにスタイル悪くね?とか一瞬ごとのシーンでも感じてしまんですけども。
ただ銃弾でコンクリートが削られるシーンとかは中々よさげ。
バトーさんはこんな感じ。
荒巻さんは北野たけし師匠。
監督は『スノーホワイト』のルパート・サンダース。もうね、ダメな匂いがプンプンしますね。いいですよー。嫌いじゃないですよ、ハリウッドのお金をじゃぶじゃぶつっこんだクソ映画は。しかも画面は結構真面目に作ってるっぽいのがまたいいよね。
『GHOST IN THE SHELL ゴース・イン・ザ・シェル』予告編
良さ気なシーンもあるんだけど、根本的に主人公がこれじゃあなーと思う次第です。まあうだうだ言うなら原作だけ読んでろよって話だよね。はい。
おしまい。
- 作者: 士郎正宗
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めんどくさい重い話を田中兆子の「甘いお菓子は食べません」のレビューに載せて召し上がれ
最近つくづく思うのはお酒って本当にありがたいな、ということ。寝れない時に浴びるように飲めばどんな気分の時でもぐっすり寝れる。もはや寝ているというよりも気絶している状態に近くて、夜を早く終わらせてしまいたいという欲求が満たされるだけありがたい。こんな生活をもう5年ぐらいは続けている。はじめはビール1本で十分だったものが最終的にはウォッカを週に2本空けるまでいったときもある。その時は酒を飲むと心臓が痛くなって本気で死ぬかもしれないと思って1週間程度の断酒をした。その後は度数を下げて焼酎で我慢している。
アルコールの禁断症状が出るまでは進行していないが、依存症なのは間違いない。かといってこれを治療したいという思いはまったくない。
こういう暗い話は現実には吐き出せないのでここで書くことで改めて自己認識を深めようという作戦。そもそもこれを書こうと思ったのは田中兆子の「甘いお菓子は食べません」を読んだせい。6編からなる短編集ですが中のひとつ「残欠」という短編が秀逸すぎて刺さっている。
以下、作品のネタバレです。オチまでバレます。ご注意。
無限の住人の映画化が悲しい件
さて、木村拓哉さんといえばすべての役が木村さんという個性が強い役者さんというかただのアイドルさんなんですが、なんで無限の住人の主役が木村拓哉さんなのか三池監督に聞きたいよね。監督からの強いアプローチで実現した主演ということらしいけども、何を求めてらっしゃるのかさっぱりです。ああ、動員は多少上がるかも的な。このタイミングだから話題性は十分みたいな。
映画 『 無限の住人 』 特報 メーキング ZIP!
メーキングが出てるけど、うん、木村さんだねって。でも語りたいのはキムタクさんが万次とか嫌だよって話ではなくて、全30巻をどうまとめる気ですか三池さん、という点です。
結論からまいりますと、個人的にはこのシーンが入るなら見に行きますとも。劇場まで。
手が!手が変だよ!いいよね、このシーン。大好き。何でもありかよってなったよね。いま公開されているキャストでは吐鉤群は登場するようなので六鬼団は登場するのかも。となると荒篠さんも出てきますよねー。期待ですね。
発表されている出演キャラは、万次、浅野凛、天津景久、尸良、乙橘槇絵、閑馬永空、伊羽研水、吐鈎群、黒衣鯖人、百琳、凶載斗。いやーちょっと盛りだくさんすぎて入り切らないんじゃないのこれ。万次と凛が出会って加賀まで追いかけて、最後は一刀流の逃避行で終わり。だろうね。江戸城人体実験みたいのになー。でもかなり端折らないと2時間に収まらないわけで、黒衣鯖人とか必要ないんじゃねーの、とか思うわ。
三池監督は職人監督なので及第点の映画を作ることには長けているから、スポンサーの要望を満たしながらそれなりのものを作るには間違いなく日本一。ただし、この無限の住人と次作のジョジョに関しては勘弁して欲しかった。作家性が薄い監督なので、原作から枝葉を落としてちょいちょいっとストーリーを作るはず。そして三池組でそこそこの(日本にしては)クオリティの映像で仕上げてくるんだろうけど、この監督の映画は一瞬で消費されちゃう。何度も見たくなる奥深さとか、監督からのメッセージ性は期待できない。復讐譚なんだからこう、罪を背負って生きる人間の業だとか、復習の連鎖の悲劇とか、せめてテーマがあればいいんだけど、キャッチコピーが「不死身って、死ぬほどめんどくせぇ。」ですよ。この末尾の「ぇ」が小文字ってあたりがキムタクさんのセリフ感でてるよね。なに、めんどくせぇって。ただの不死身がチャンバラするだけの映画になりそうな匂いがプンプンするわ。うへえ。
おしまい。
- 作者: 沙村広明
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双亡亭壊すべしと地底旅行の話
最近買った5冊。有名な作品ばかりでいまさら感想もへったくれもないなーと思いながら書き始めました。なにやら更新も久しぶりでご無沙汰しております。お元気でしょうか?私はあまり元気ではありません(メンタル面で)
さて、いざ書き出すともうちょっとだらだら書きたくなるのが本好きの悪い癖ですね。じゃあせっかくなんで双亡亭壊すべしの感想でも書きますか。この時点でノープランですけどね。
これは何といっても少年サンデーの新編集長の市原氏の肝煎りでスタートした藤田和日郎先生の新作ですね。同時に西村博之先生の新作も始まってるけどだいぶ前の話だしもういいよね。藤田先生、西村先生が戻ってきただけでサンデーが面白くなった気がするから不思議なもんです。で、この双亡亭ですが面白いのかといえばよくわかんないです。まず世界観がよくわからない。坂巻泥努という変態画家が作った謎のお屋敷「双亡亭」を壊そうぜってストーリーなんだけど、物語の中で隠されている部分が多く敵が見えないのでまだもやもやしている。ストーリーは少しづつ進んでいるので、何やら面白そうな気配はあるんだけど。でも主人公が凧葉さんというフリーター?だけど、主人公としてかなり弱い。普通の人だし。あと凧葉さんの叔父で40数年前に当時10歳ぐらいで行方不明になった人が子供の姿のまま発見されて準主人公的なポジションで出てくる。なぜか手がドリルになって。手がドリル!!!だせぇ。
そんなこんなでお屋敷の謎を明かして壊しちゃうぞって頑張るわけですが、科学者とか超能力者に山伏などなど、うしとらで見たような念力系のお話になってきたので期待です。うしとらも最初はまさかあんな話になるとは予想できなかったものね。少なくとも前作の絵本の世界の話よりは期待できるなーというところ。
ついでに「地底旅行」の感想も。ジュール・ヴェルヌの名作を倉薗紀彦が漫画化したんだけど、そもそもその名作小説を読んだことないからストーリーは知らない。そして書いている倉薗紀彦という方の本とも初めて出会ったわ。内容はクレイジーな教授に付き合わされて地球の中心を目指す旅に巻き込まれる甥っ子のお話。絵が上手くテンポも良い、そして何より地底旅行とかワクワクする。重い雰囲気を出すことに成功し、死と隣り合わせの危険な旅であることを醸せているので、どっしりと読み応えがある。内容は地下を彷徨ってるだけなんだけど、一つ間違えたら死んじゃうというか2巻にして何度も死にかけてて笑える。時代背景が二十世紀初頭あたりなので装備も貧弱だし、これで地底に潜るとか頭おかしいとしかいいようがない。さすが名作やで。そしてこの漫画は面白いなーと。ほんとビームはちょこちょこ名作を出してくるよね。んで今ちょろっと検索したらジュール・ヴェルヌを原作にして映画「センターオブジアース」は作られたって書いてるけど?!!え?あのバカ映画が同じ作品を原作にしているだと。そう考えたらこの漫画は本当に上手く書いていると思うなあ。なんせあのセンターオブジアースより圧倒的に面白いもの。まだ二巻だけど。映画と違って静寂と重さのある作品だけど唯一無二の味が出てて次も楽しみです。みたいなまとめでいいかしら。
あと山賊ダイヤリーはこれで完結したけど、もっとだらだらずっと書いてくれたら良かったのに。新作がまた始まるみたいだけどもー。それも読むけどもー。
おしまい。
相変わらず真造圭伍くんの漫画は面白い。『トーキョーエイリアンブラザーズ』 の1巻が出たよ!
さてさて。「僕らのフンカ祭」「みどりの星」などの柔らかくて情熱的で温かい漫画を書く新世代の漫画家である真造圭伍くんの新刊がでましたね!みんな読んだかい!?Twitterで真造先生が主役の冬ノ介コスプレを披露しているのは必見ですよー。
真造圭伍情報 on Twitter: "実は冬ノ介君がよく着てる一番Tシャツは実物があるんです!青山キラー通りにあるThe 1st shopてお店に売ってます。作者恥ずかしながら冬ノ介ぽく着てみました。 https://t.co/QU7RoP5PWe"
で、今回のテーマは宇宙人から見る人間の生態について。
例えばおしっこは飲み物じゃないってことを知らないから平気でおいしく飲んじゃうような漫画で素敵です。
まあ、おしっこはホントに飲んで喜んでるんだけど、この漫画は別にエロい訳ではなくて優秀な弟のもとにやってきたダメな兄が色々やらかすという兄弟愛溢れる漫画なわけです。ちょっぴり毒があって、優しく、微笑ましいという今回も真造ワールド全開で楽しいよね~。
試し読みはこちら
spi-net.jp
単行本の帯には星野源さんがコメントしてるのはありがたいような、そういう層向けの漫画だって印象が固定されそうで困るような感じですけど楽しい一巻でございまして堪能いたしました。
おしまい。
- 作者: 真造圭伍
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/02/12
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おしゃれな室内スポーツ・ボルダリングに夢中な高校生を描く『のぼる小寺さん』の2巻が出たよ。「おしゃれな」と言われたら見たくなくなるそんな天邪鬼なあなたにもそっとオススメしてみたい漫画です
みんなボルダリングやってる~?!!です、ええ。僕の周りでは4・5年前あたりからおしゃれな人がやり出して、いまやある程度の市民権がありますよね、ボルダリングって。
さて、こちらはそのボルダリングを高校の部活としてやってる小寺さんのお話です。最近2巻が知らぬ間に出てましたけど、ツボに入るかどうかは絵柄次第という漫画です。
この漫画、小寺さんの部活動を中心に友人・先輩とのゆる~い交流が描かれます。ほら、少し前の記事で漫画はキャラ7:ストーリー3でいいって話があったけど、これはまさにそう。主人公のキャラがメインでストーリーはボルダリングしてる小寺さんに関係なく進むわけです、で、ですね。
この小寺さんのビジュアルどうすか?って話ですね。金髪設定なのででんぱ組.incの最上もがっぽいところが僕は好きですけどね!
一生懸命ボルダリングに打ち込む小寺さんをサービスショット的なコマ割りで見せるというね。なんか水泳選手の真面目なドキュメンタリーを見てたら、妙に胸とかお尻のカットが多いなあ、みたいな感覚ですよ!明らかに性的な目も入ってるよねっていう。で、この漫画ではそれが成功してるね、と思う訳です。
そもそも掲載してる雑誌が「good!アフタヌーン」という漫画オタク向けなので男性視点を入れないと読んでもらえないというのもあるでしょうしね。最近では可愛い女子がラーメンを食べるだけの漫画とか料理をするだけとかご飯を食べるだけとか、そんな漫画のボルダリング版といっていいだろうし、「○○するだけ」系の漫画の中ではキャラが立ってるので、面白いじゃないかと思うわけです。
しかし最近の高校ではボルダリング部みたいなのほんとにあるんすかね。おしゃれですよねー。
afternoon.moae.jp
おしまい。
- 作者: 珈琲
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/07/07
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- 作者: 珈琲
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/02/05
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