無限の住人の映画化が悲しい件

さて、木村拓哉さんといえばすべての役が木村さんという個性が強い役者さんというかただのアイドルさんなんですが、なんで無限の住人の主役が木村拓哉さんなのか三池監督に聞きたいよね。監督からの強いアプローチで実現した主演ということらしいけども、何を求めてらっしゃるのかさっぱりです。ああ、動員は多少上がるかも的な。このタイミングだから話題性は十分みたいな。

映画 『 無限の住人 』 特報 メーキング ZIP!
メーキングが出てるけど、うん、木村さんだねって。でも語りたいのはキムタクさんが万次とか嫌だよって話ではなくて、全30巻をどうまとめる気ですか三池さん、という点です。

結論からまいりますと、個人的にはこのシーンが入るなら見に行きますとも。劇場まで。
f:id:shikakuu:20161109110534j:plain
手が!手が変だよ!いいよね、このシーン。大好き。何でもありかよってなったよね。いま公開されているキャストでは吐鉤群は登場するようなので六鬼団は登場するのかも。となると荒篠さんも出てきますよねー。期待ですね。

発表されている出演キャラは、万次、浅野凛、天津景久、尸良、乙橘槇絵、閑馬永空、伊羽研水、吐鈎群、黒衣鯖人、百琳、凶載斗。いやーちょっと盛りだくさんすぎて入り切らないんじゃないのこれ。万次と凛が出会って加賀まで追いかけて、最後は一刀流の逃避行で終わり。だろうね。江戸城人体実験みたいのになー。でもかなり端折らないと2時間に収まらないわけで、黒衣鯖人とか必要ないんじゃねーの、とか思うわ。

三池監督は職人監督なので及第点の映画を作ることには長けているから、スポンサーの要望を満たしながらそれなりのものを作るには間違いなく日本一。ただし、この無限の住人と次作のジョジョに関しては勘弁して欲しかった。作家性が薄い監督なので、原作から枝葉を落としてちょいちょいっとストーリーを作るはず。そして三池組でそこそこの(日本にしては)クオリティの映像で仕上げてくるんだろうけど、この監督の映画は一瞬で消費されちゃう。何度も見たくなる奥深さとか、監督からのメッセージ性は期待できない。復讐譚なんだからこう、罪を背負って生きる人間の業だとか、復習の連鎖の悲劇とか、せめてテーマがあればいいんだけど、キャッチコピーが「不死身って、死ぬほどめんどくせぇ。」ですよ。この末尾の「ぇ」が小文字ってあたりがキムタクさんのセリフ感でてるよね。なに、めんどくせぇって。ただの不死身がチャンバラするだけの映画になりそうな匂いがプンプンするわ。うへえ。

おしまい。

スポンサーリンク