「春の呪い」で大ブレイク(一部で)し熱狂的なファンを持つ鉄男さんこと小西明日翔さんの新作?「来世は他人がいい」がアフタヌーンで掲載開始

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いよいよ今月号からアフタヌーン小西明日翔先生の「来世は他人がいい」が始まりましたね。

もうお読みになられましたか?まだなら試し読みがもう出てるぞ、と。
www.pixiv.net

前作の「春の呪い」では恐ろしくキャラ立ちした人物を描く人なのね、好き!抱いて!と新作を期待していたけど、まさか「来世は他人がいい」を連載化するとは。

先生の人となりはこのインタビューが面白かった。
https://cakes.mu/series/3801

連載一回目の感想としては、やはり根っこが暗い。登場人物が猫をかぶっている。そして最後の吉乃(主人公ね)がアレを売る話は16歳の女子高生にしてはないんじゃないの?でもないからこそありなんじゃないの?とか思うよね。
まあ売ったと言って売ってなかったら興ざめもいいところなので売ったんでしょうけど、ただの意地で売ったように見えてしまって演出としては安くて残念。

とはいえ、過去の漫画の影響を感じないオリジナリティある作風なので期待です。

とりあえずWEBで拾った「来世は他人がいい」の前作を置いときますね。
この方向性にいったら素敵だなあ。

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とにかく来月が楽しみですね。
おしまい。

暑い夏に涼しくなる1冊と言えば今ならこれ。椎名うみの「青野くんに触りたいから死にたい」を推したい件

熱いね。元気?脳、溶けてるかい?
グロい漫画は多数あるけれど鳥肌が立つようなホラーな漫画って最近ないなーと思っているあなた。
おすすめです、こちら。

アフタヌーンで掲載中の、椎名うみ青野くんに触りたいから死にたい」。
afternoon.moae.jp

付き合いたての彼氏が2週間で死んじゃう話なんですがね
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その後、幽霊として復活します。
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すぐ死ぬとか言っちゃう主人公の優里ちゃん。

この漫画の何がすごいかというと、幽霊の恋人とのほのぼの恋愛から、恋人が不気味な存在に変わる瞬間の落差がすごい。
第一話でいうとこのシーン。
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素適すぎですよね!この温度差。
あれ?さっきまでのラブラブムードは何処へ?
気温が5度ぐらい下がるよね。

でも優里ちゃんは恋する少女なので、彼氏のすべてを受け入れるわけです。
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どうなってもいいよ!!!

よくねーよ!と突っ込んでしまったら負けですね。
この後も、ほのぼのと見せかけつつ、幽霊という存在の不気味さが何度もでてきて鳥肌です。
そしてまた、恋人のためなら躊躇なく自分を差し出す優里ちゃんのクレイジーっぷりも素晴らしい。
久しぶりに鳥肌がたつ漫画を読んだなあ、と思った次第です。

おしまい。

弐瓶勉先生の新作がアフタヌ・・・・え?月刊少年シリウスで・・・連載開始・・して・いるよ?

今日知ったけど弐瓶勉先生の新作「人形の国」が月刊少年シリウスで先月から連載開始だそうで。
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少年誌でもお構いなしのハードSFが素適。
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サービスショットも入れてみたり。

かなり前にヤンマガの読み切りで載った作品の連載化なんだけど、シリウスって何やねん、です。ええ。
ちなみに第一話はここから読める。

akm.md-dc.jp

読み切りもまだ公開されてるからそっちを先に読むのもあり。
BULLET(1ページ)

しかし月刊少年シリウスってなぜそこに行ったんですか先生。
連載陣を見ても明らかに浮いてるよね!
月刊「少年シリウス」公式サイト|月刊少年シリウス|講談社コミックプラス

マイナー誌に連載されるとなると単行本を待つしかないよねえ。
ふむー。
第一話の雰囲気はカジュアル弐瓶(最近はずっとだけど)なので読みやすくって楽しいぞ☆

おしまい。

ネクラなあなたにオススメする雪のデストピアが舞台の漫画たち

そういえば先週からマガジン始まった大今先生の新連載『不滅のあなたへ』を読んでまた雪のデストピアかよ、ってなったよね。え?ならない?最近は雪世界でのデストピアもの多くないですか?少し前までは荒廃した世界を描く時はマッドマックス的なのが基本だったじゃないですか。いつの間にか雪ばかり。でも流行る理由はわかってんですよ、雪だと白が多いから描く量が減って楽じゃんとかそんなんでしょどうせ。

そんなひねた視点から喋ってるから友達がひとりもいないんだけど、実際、作品をみてるとは雪だと楽とかなさそうだよね。みんな真面目だなー。なんの話をしてるんだお前はって声が聴こえるけど幻聴かな?まあ、冬だし雪のデストピア物をまとめてみよーかなーですよ。じゃあ、はじめましょう。

はい、まずはこちら。
『聲の形』で鬱展開をエンタメにしちゃった大今先生の新連載『不滅のあなたへ』。
こちらは先週から始まったばかりなのでまさに今が旬!聲の形では序盤の盛り上がりから失速がすごかったので、今回はここから盛り上げて欲しいところ。
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まだ一話目なので、しかも序章的なものだったので感想はなんともいえないけど。物語は世界を観察する人物によって何でも模写できる丸い球が地表に落とされるところからスタート。球はいろいろ模写をしながら最後は人間の男の子になって旅立つところが第一話。雪ばかりの誰もいない世界で旅をするのかしら。うん。よくわからないから続きを待とうね。

とここまで昨日書いてつまんねー文だなおいってなったんだど、水曜だからマガジンが発売されるじゃないですか。これの2話目も読めたのよ。なんと、普通に村で生活してる人々が登場しましたよ!!?1話目の主人公の孤独はいったいなんだったのか。おい。もっと荒涼とした世界を描けや。いきなり人身御供にされる子供とかウェットなキャラを出してきておじさんはびっくりだよ。でもマガジンの連載陣のなかでは圧倒的に面白いんだけども。

はいー。続きましてこちらー。
素敵なアプリ、ジャンプ+で連載開始時に世界がザワついてそのまま波が引いてしまった曰く付き作品である『ファイアパンチ』藤本タツキ先生ですね。ご存知ですか?読みましたか?出落ちもいいとこですよね?でもまだダラダラよんでも俺も俺なんですけどね。
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www.shonenjump.com
なんだかんだ言って主人公の表情が見えないっては大きな欠点なんじゃないかなーと感じさせてくれる作品ですね。映画監督が出てきた辺りでこいつは駄目だーとなった皆様も多いのではないでしょうかね。でも読んだらいいよ。

さてー、次はこちら。
雪の荒廃した世界を彷徨い続ける女子二人旅。『少女終末旅行』つくみず先生のやつですね。
最近結構話題なの?どうなの?デストピアでの日常系なので、日常系に何の感動もない人にはまったくピンと来ないけど、とりあえずまったりしているよね。あと漫画的に画が上手い。
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www.kurage-bunch.com
これは好みが分かれそうだから試し読みしてハマる人にはドハマリする作品かなーと。

はい次ー。
コミックビームで連載中の『銃座のウルナ』作者は伊図透先生。
こちらは異形の蛮族と戦う女子が主人公。出て来る敵のフォルムが歯と唇みたいな変なキャラで笑える。ストーリーはね、まあ、まったり進行ですよ。連載がビームだし。作家性が全開だよね。でももう少しカッコイイ敵にしても良かったんじゃないのっておじさんは思うよね。
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comic-walker.com
敵がジャンプ台からやってくるとか爆笑だよー。シリアスなのか本気なのかどっちなんだ作者は。まあ、ナウシカみたいな絵柄だから読みやすくっていいよ。読みなよ。見所は変な敵の姿かな。

以上だよね。どれもこれもちゃんとオススメするつもりが少しづつディスってるみたいな空気になっちゃった。まあ致し方ない。みんなも読んでみればいいよ。読まなきゃ文句も言えないしね。しかし雪のディストピア作品は基本的に暗いな。総じて暗いよ!という訳でネクラな人にオススメです(適当)

おしまい。

ファイアパンチ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ファイアパンチ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)

少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)

ハリウッド実写版『GHOST IN THE SHELL』のスカーレット・ヨハンソンが酷い件

スカーレット・ヨハンソンは大好き。どこが好きかって顔。ただ顔が好き。出演作品だとバーバーぐらいしか好きな作品がないけれど、それでもハリウッド女優の中では一番好きなぐらい顔が好き。そんなスカちゃんが『GHOST IN THE SHELL』で草薙素子役をやるというのでまったく期待していなかったんだけどやっぱりひどいじゃねーか。という話。いや、スカちゃんの演技がどうこうじゃなく、義体が白いという強烈な違和感。それがこちらです。
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ラバースーツを着てる変態にしか見えないわけで、こいつは下手すると伝説の映画『マッスルモンク』のアンディ・ラウの肉襦袢に匹敵するかもしれないと戦々恐々なわけです。まあマッスルモンクの方は肉襦袢込みで大傑作なので、この映画もそうあって欲しいなあ。義体を白にしたことで足が短く見えたりとか、ロボットなのにスタイル悪くね?とか一瞬ごとのシーンでも感じてしまんですけども。

ただ銃弾でコンクリートが削られるシーンとかは中々よさげ。
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バトーさんはこんな感じ。
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荒巻さんは北野たけし師匠。
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監督は『スノーホワイト』のルパート・サンダース。もうね、ダメな匂いがプンプンしますね。いいですよー。嫌いじゃないですよ、ハリウッドのお金をじゃぶじゃぶつっこんだクソ映画は。しかも画面は結構真面目に作ってるっぽいのがまたいいよね。


『GHOST IN THE SHELL ゴース・イン・ザ・シェル』予告編

良さ気なシーンもあるんだけど、根本的に主人公がこれじゃあなーと思う次第です。まあうだうだ言うなら原作だけ読んでろよって話だよね。はい。

おしまい。

攻殻機動隊 (1)    KCデラックス

攻殻機動隊 (1) KCデラックス

めんどくさい重い話を田中兆子の「甘いお菓子は食べません」のレビューに載せて召し上がれ

最近つくづく思うのはお酒って本当にありがたいな、ということ。寝れない時に浴びるように飲めばどんな気分の時でもぐっすり寝れる。もはや寝ているというよりも気絶している状態に近くて、夜を早く終わらせてしまいたいという欲求が満たされるだけありがたい。こんな生活をもう5年ぐらいは続けている。はじめはビール1本で十分だったものが最終的にはウォッカを週に2本空けるまでいったときもある。その時は酒を飲むと心臓が痛くなって本気で死ぬかもしれないと思って1週間程度の断酒をした。その後は度数を下げて焼酎で我慢している。

アルコールの禁断症状が出るまでは進行していないが、依存症なのは間違いない。かといってこれを治療したいという思いはまったくない。

こういう暗い話は現実には吐き出せないのでここで書くことで改めて自己認識を深めようという作戦。そもそもこれを書こうと思ったのは田中兆子の「甘いお菓子は食べません」を読んだせい。6編からなる短編集ですが中のひとつ「残欠」という短編が秀逸すぎて刺さっている。
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以下、作品のネタバレです。オチまでバレます。ご注意。

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無限の住人の映画化が悲しい件

さて、木村拓哉さんといえばすべての役が木村さんという個性が強い役者さんというかただのアイドルさんなんですが、なんで無限の住人の主役が木村拓哉さんなのか三池監督に聞きたいよね。監督からの強いアプローチで実現した主演ということらしいけども、何を求めてらっしゃるのかさっぱりです。ああ、動員は多少上がるかも的な。このタイミングだから話題性は十分みたいな。

映画 『 無限の住人 』 特報 メーキング ZIP!
メーキングが出てるけど、うん、木村さんだねって。でも語りたいのはキムタクさんが万次とか嫌だよって話ではなくて、全30巻をどうまとめる気ですか三池さん、という点です。

結論からまいりますと、個人的にはこのシーンが入るなら見に行きますとも。劇場まで。
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手が!手が変だよ!いいよね、このシーン。大好き。何でもありかよってなったよね。いま公開されているキャストでは吐鉤群は登場するようなので六鬼団は登場するのかも。となると荒篠さんも出てきますよねー。期待ですね。

発表されている出演キャラは、万次、浅野凛、天津景久、尸良、乙橘槇絵、閑馬永空、伊羽研水、吐鈎群、黒衣鯖人、百琳、凶載斗。いやーちょっと盛りだくさんすぎて入り切らないんじゃないのこれ。万次と凛が出会って加賀まで追いかけて、最後は一刀流の逃避行で終わり。だろうね。江戸城人体実験みたいのになー。でもかなり端折らないと2時間に収まらないわけで、黒衣鯖人とか必要ないんじゃねーの、とか思うわ。

三池監督は職人監督なので及第点の映画を作ることには長けているから、スポンサーの要望を満たしながらそれなりのものを作るには間違いなく日本一。ただし、この無限の住人と次作のジョジョに関しては勘弁して欲しかった。作家性が薄い監督なので、原作から枝葉を落としてちょいちょいっとストーリーを作るはず。そして三池組でそこそこの(日本にしては)クオリティの映像で仕上げてくるんだろうけど、この監督の映画は一瞬で消費されちゃう。何度も見たくなる奥深さとか、監督からのメッセージ性は期待できない。復讐譚なんだからこう、罪を背負って生きる人間の業だとか、復習の連鎖の悲劇とか、せめてテーマがあればいいんだけど、キャッチコピーが「不死身って、死ぬほどめんどくせぇ。」ですよ。この末尾の「ぇ」が小文字ってあたりがキムタクさんのセリフ感でてるよね。なに、めんどくせぇって。ただの不死身がチャンバラするだけの映画になりそうな匂いがプンプンするわ。うへえ。

おしまい。

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