「地獄でなぜ悪い」 監督:園子温は嫌いだ

39/100点

内容

極道・武藤組の組長・武藤大三は、服役中の妻・しずえの夢でもあった、娘のミツコを主演にした映画製作を決意する。
映画の神様を信じるうだつのあがらない映画青年・平田純と、通りすがりの普通の青年・橋本公次を監督に、スタッフやキャストは全員自分の子分のヤクザで構成した。さらに、武藤組と対立する池上組の組長で、ミツコに恋心を抱く池上純と池上組全体を巻き込んで、事態はとんでもない方向に進んでいくのであった。

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映画『地獄でなぜ悪い』予告編 - YouTube
映画秘宝が愛読書の私でございますが、この映画は好かんです。血しぶきも皆殺しも大好きなはずなのに園子温監督の観客を突き放す演出にはついていけません。
私自信が適当な性格をしてますんで解りますが、園さんて相当に適当です。
普通の映画監督なら100点を目指すところを、70点ぐらいを目指しながら撮りたいテーマをサクッと撮ってしまう。これはこれで凄いし、興行的にも採算ラインに乗せれるから良いんだろうけど、観客からするとたまったもんじゃない。つらいよねー。

今の映画ファンならどういう形であれ影響を受ける映画評論家の町山氏は大絶賛。
町山智浩映画解説 園子温監督『地獄でなぜ悪い』

ここでもあるように、町山氏と園子温氏はご友人。そして園子温氏と映画秘宝の編集長はお友達。
この映画は映画秘宝周辺と園子温氏が「映画愛」をテーマに撮った身内のためのお祭映画としか思えない。「良い映画の為なら死んでも良い」という気持はわかる。けどな、この高校生のようなノリはないわ。なんつーか百貨店で買ってきたプリンに精子かけて食わされる気分。美味しくて楽しめる部分とむせ返るような気持ち悪さ同居している。

残虐度なら深作欣二監督のバトルロワイヤルに並ぶはずだが楽しくないんだよなー。
大げさな演技や過剰な演出をされるほど覚めてくる。
あと二階堂ふみって…大根過ぎるよね。

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