ブラクロが2番目に掲載された週刊ジャンプ。編集部の激推しに答えられるかここらが分水嶺なんじゃねーかと思いますん。

すごーく久しぶりにブラクロが上位に掲載された今週。ブラクロの最初の7Pがあまりに酷いと思うのは俺が歳だからですかね。よくわからない先輩が主人公のおかげでトラウマを乗り越えるんだけど、作者がどこかで読んで感動した流れを再現したようなあまりに薄い話すぎませんかね。
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ほんでレディ・ジャスティスの今週は裸は控えめ。しかもコスチュームの完成で今後はよりエロ度が下がるのは間違いなし。
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このメガネに言わせてるけど今後は服が破れにくくなるようですよ!エロ度が下がると合わせて掲載順も下がりそうな雰囲気がむんむんしておりますな。

背筋をピン!とは本当に真面目に展開中でまだ登場人物の紹介中。そしていよいよ部活動のスタート。そう、まずは練習から。いいですか皆さん、練習や修業なくして主人公が強くなってはいけないのですよ!!
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今週のジャンプの印象はこんなもの。うすいなー。買って読むワクワク感が少ない今週。ちなみに今はヤングマガジンが激アツです。また書きます。

おしまい。

非エロ・ロリギャグ漫画の金字塔「ラブやん」が15年の連載に完結。田丸先生お疲れ様でした。

ラブやん」は読むたびにそこ突っ込んでもいーんすかって思ったものです。時代も変わってまもなく児童ポルノ保護法の改正により単純所持が禁止される時代になるわけですが、ストーリー的にも時代の流れ的にも終わるのが自然なんでしょうね。
最終話は5/25発売のアフタヌーンで読めるのでぜひぜひ。

先生直筆の最終回告知も出ております。

この後はネタバレあるよー。

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沙村先生の新作「波よ聞いてくれ」の1巻が発売でござる。ラジオと恋愛の話ながらも恋愛成分は1%の愉快な漫画です。

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前に書いたエントリーはこれ。連載開始時のやつですな。arehasouhigashinosorani.hatenablog.jp

ようやく1巻が発売されましたもんでウキウキなわけですけど内容はまあ読めばいいじゃんって思います。ここから試し読みもできるし買って損はござーせん。afternoon.moae.jp

さーてさてさて、で、巻末で沙村先生のあとがきが載っているんだけどファンからするとこういうのが嬉しいなーと。買う人のためにここは画像は載せないけどね。この漫画のコンセプトは「ラジオと恋愛」そして「人の死なない漫画」だそうで、「いい歳なんだからエログロとかパロディとか控えないと・・・という強迫観念の結晶がこの漫画」とおっしゃっております。

少し前に岸本斉史×沙村広明の対談でも似たような発言をしておられますね。これです。

いや、俺はね、今は子どもがいないんですけど、もしこの先子どもができてある程度の歳になったら、もう自分のゲスな書棚とか丸ごと燃やして焚書ですよ。「こんなもん読んでちゃダメだ!」って(笑)。

でも、それもいいと思うんです。若い読者の方は刺激的だったりインモラルだったり倒錯的だったりするものに憧れるところがあるじゃないですか。で、俺に将来的に子どもができて性格が丸くなって、牙を抜かれたようなマンガを描くようになったら、たぶん若い読者からは「ああ、沙村は結婚してすっかりダメになっちまったな」みたいなことを言われるんだけど、今度はお子さんを持っている読者が共感するものがあると思うんです。

(対談の後編より)

[前編]岸本斉史×沙村広明対談
[中編]岸本斉史×沙村広明対談
[後編]岸本斉史×沙村広明対談

というわけで、まさにそうで、子供が出来たり歳をとったりすることであまり刺激的なものを求めなくなっていく。具体的に言うとビッグコミックが面白くなってくる。そう、ビッグコミックを立ち読みして面白いと感じた時、その時ひとは大人になっているのですよ。…とにかく「波よ聞いてくれ」は面白い。そして初版発行部数が恐らく少ない。どの書店でも平積みになっていないもの。だから場末の漫画ブログとして声を大にして言おう。みんな、買うべし。

おしまい。

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)

デビリーマンの新連載を吹き飛ばすべくレディ・ジャスティスがエロ街道まっしぐら!!内容はともかく今週はレディ・ジャスティスが一等賞!

新しく始まった「デビリーマン/福田健太郎」は小学生をターゲットに絞っているもののキャラデザが少し甘い。悪魔の出落ち感がはんぱない。そんな今週のジャンプの話題はこれしかないでしょう。言葉はいらねえ、とにかく脱いで脱いで脱いでおります。全力でエロに走るこの姿勢は美しい。ではご覧いただきましょう。萩野ケンで「レディ・ジャスティス」。
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いかがでしたか?ここまで清々しく脱いでくれると文句なぞあるわけないですよね。ストーリーなんかどうでも良い、1Pで裸を何回見せるねん、と。画が下手とかどーでもよくなりますよねー。

続きまして「背筋をピン!と」からの1枚。メアド交換のシーンですが今週はこれだけでいいんじゃないすかね。感情を画だけで表現できているから技術力を感じますよね。この作品は長く続くと良いなー。
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そしてそして登場人物の名前がまったく覚えられない漫画「ブラック・クローバー」。再びじりじりと順位が下がり中。今ひとつ突き抜けない原因は何でしょうねこれ。とりあえずキャラクターがテンプレ過ぎて個性がないとか展開が早過ぎるとか魔法の名前がダサいとかクサすのは簡単なんだけど、やっぱり主人公への愛情が沸かないってのが問題なんじゃねーかと思うです。
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例えば、ファンタジー漫画の頂点にある「ベルセルク」と比べて主人公の虐められ度が低すぎるでしょ。まあガッツさんは彼女を寝取られたり生贄にされたりと桁が違うわけですが、それに比して読者の感情移入っぷりも上がるわけです。この「ブラック・クローバー」も主人公がもう少し悩んだほうが、主人公への興味が沸くってもんです。いまはね、主人公どーでも良いもんね。

というのが今週の目立ったところ。
ワンピースはギア4が時間切れで煮え切らず、暗殺教室は殺センセーがあの姿になった理由が明らかになるも若干の無理を感じつつ。ヒロアカはサブキャラ祭り進行中で今後への布石中ってところ。そしてワールドトリガーはそろそろ派手な展開をしないと模擬戦ばかりで食傷気味よ。という今週でございました。

おしまい。

高田築が「補助隊モズクス」の次に描くのは学園青春ストーリー?新連載「ひとふとみ」がハルタで掲載開始!

「補助隊モズクス」は高い残虐性とキモいキャラが活躍する高いポテンシャルを秘めた作品だったのにあっさりと終了させてしまった高田築先生。もっと引っ張ればよかったのにと思う反面、あれ以上は続けても人気が出るとも思えないというシビアな判断があったんじゃないかと妄想しております。で、その高田築先生が今月からハルタにて新連載「ひとふとみ」をスタート。

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貧乏女子高生・小林三咲と、モテ男・瀬野一、そして厳格な教師・二反田蝶子の学園ドラマという説明なんだけど、相変わらずクセが強いストーリーで1話目では方向性が全く見えない。ちなみに作品名の「ひとふとみ」は主人公たちの名前から数字を一文字づつとったぽいけど何か意味があるのかないのか…。たぶん、ないよね。

で、貧乏女子高生・小林三咲は頭も悪くドン臭いという周りにいるとイライラさせられるタイプの女子。それをモテ男・瀬野一がフォローするってんだけど、その動機がいまいちはっきりしない。さらに厳格な教師・二反田蝶子ってのが出てくるんだけど(上の身体が一番大きいやつな)単に意地悪な教師としか見えない。クラスで一番テストの点が悪いやつはおでこに点数を書かれる、という変なルールを作る教師なので厳格というよりただの嫌なやつでしかない。
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うーーん。高田先生なので普通の恋愛ドラマにはならないとは信じているけど、1話目は正直そんなに面白くない。共感できる登場人物がいないんだよな。まあモズクスも最初はそんな感じだったけどもう一段階ほどギアを上げてもらわないと読むのがだるくなりそうです。せめて2話目ではこの物語がどこに向かうのかを見せて欲しいなあとファンは思う次第です。堀北真希のドラマ「野ブタをプロデュース」に近い印象を1話目からは受けましたが、さあ今後いかに。盛り上がっていく…かなあ。

おしまい。

ハルタ 2015-MAY volume 24 (ビームコミックス)

ハルタ 2015-MAY volume 24 (ビームコミックス)

野ばら 1巻 (ビームコミックス)

野ばら 1巻 (ビームコミックス)

「レディ・ジャスティス - 萩野ケン」が連載開始の少年ジャンプ。で、ほかは、まあ特に動きはないというか…でも「背筋をピン!と」に期待できる雰囲気よ!

早いもので5月も半ば。5月病の皆さまは辛いピークの頃合いなんじゃないすかね。漫画でも読んで一服入れなよ。今週のジャンプでは新連載「レディ・ジャスティス/萩野ケン」がスタート。ヒロアカに続くヒーロー漫画が登場したけどこれネタがカブってるけど大丈夫なんかね。
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方向性としては微エロを入れつつも王道アクション志向ってところ。舞台は「剛寒市(ごうさむし)」だそうでバットマンゴッサムシティから拝借してる。バットマンの影響があるかと思いきやその他は特にない。銃が利かず空を飛べるヒーロー(女子だけど)が普通の犯罪者をボコボコにする1話目だけど残念ながら引きが弱い。ヒーローものは魅力的な敵が必須で1話目を見る限りでは「敵」が弱そうなんだよなー。そもそもヒーローが最初から無敵って設定が古い。「キック・アス」とか「ウォッチメン」を体験したリアル志向の現世代に受け入れられるか心配でござる。あとそこはかとなくダサい。

で先週から始まった「背筋をピン!と」の2週目はこんな感じ。おっぱい・勃起という中学生あたりが喜ぶ定番ですな。読者ターゲットがはっきりしております。
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ストーリーは丁寧に進行中。王道を強く意識していると思われるので今後に期待大かと思われます。オナマスではやりたい放題やってた印象からがらっと変わりプロに徹しているのがとんでもなく好印象。好き。抱いて!

あとはブラクロは魔法がいっぱい出てきて派手なので当分は安泰っぽいし、ヒロアカは主人公の戦闘が終わってサブキャラ祭りで悪役の影がチラリと。次世代がしっかりと頑張ってきてるなー。んでUBSから打切りの匂いが漂い始めております。この漫画はヒロインがうざいからウケないんだと思いますけどね!ブリーチやワールドトリガーは多少順位が低くとも打切りは当分ないはずなので犠牲になるのは新連載陣たちでしょう。おー怖い怖い。

おしまい。

東村アキコ女史が絶賛したことで話題となった「僕の変な彼女」は不思議ちゃん系女子に絶賛オススメです。

モーニングの新人賞「第37回MANGA OPEN」にて審査員の東村アキコ氏が絶賛した「僕の変な彼女/三浦よし木」がモーニング本誌に掲載。気になっていた方も多いかと思いますがWEBからも読めます。app.morningmanga.jp

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【新人賞】 第37回MANGA OPEN、全受賞作を決定した白熱の最終選考議事録を公開! - モーニング公式サイト - モアイより総評抜粋。

[漫画] 『僕の変な彼女』
三浦みうらよし木き(愛知県・25歳)


東村アキコ 今回のMANGA OPENの作品の中で一番好きです! というより読み切りとしては人生でベスト10に入る作品ですね。読んでて何回も泣きました。世に言う「不思議ちゃん」と呼ばれる女の子が「なぜそういう子になったのか」というのが描かれてて、そこがすごい。私は今までそのことについて、きちんと描かれている作品を見たことがないです。「不思議ちゃん」は生まれつき「不思議ちゃん」だと思われるのが普通なんですけど、そうじゃなくて「不思議ちゃん」になるに至る経緯が感情とともに描かれていて、それがすごくよくわかる、共感できるものになっている。自分でわざと変なことをして「あ、今変なことをしている!」って思い込むところとか、すごく共感できます。きっと変なことをしている人たちって、みんなこの漫画の女の子みたいな感じだと思いますよ。絵もすごくいい。私はこの絵も大好きです。

森高夕次 僕はあまり高い評価をつけていないんですが、この作者は「どこまで確信して描いているのか?」というのが気になりますね。僕は天然でこういう作品を描いているのかと思ったんですけど、もしかすると、全部計算ずくで描いているんじゃないかなと。あと話がちょっと長かったので、構成的に見るとわかりづらい部分があったような気がします。作品自体でみると、この方は非常に将来性のある方だと思います。

事務局員・冨士 この方の持ち込みを僕が受けました。結構前ですが、他の雑誌で賞を取っています。演出とか、表現力がとても高い方だと思います。

東村アキコ この方は100%計算で描いてると思いますよ。

モーニング編集長・島田 俺も東村さんと同じく評価してます。すごく才能があると思うし、人間が普通に生きていることってどんなに価値があるんだろうって思える作品で、読んでて元気が出る話だった。こういうものすごくレベルの高い作品を描いてくる人って、一発屋じゃない?って思うんだけど、一発屋かどうか判断する基準は計算で描けているかどうかだと思う。もちろんこの人は計算して描いていると思うんだけど、やすやすと描いていない感じがいいんだよね。しっかりと考えられているから絵の迫力もすごいんだよ。

東村アキコ トーンとか使わずにこの画面ですからね。この若さで、ここまでセックスときっちり向き合って描いているのもすごいですよね。普通はぼかしたり、雰囲気でごまかしたりしがちなのに。

モーニング編集長・島田 ものすごいエネルギーで自分を覗き込んでいる感じがある。

事務局員・吉原 もし東村さんが編集者だったら、この人に次にどんなものを描いてもらいたいとかありますか?

東村アキコ 人にこの才能を教えたくない(笑)。自分だけで独り占めしたい! 雑誌にも載せたくない(笑)。

事務局員・吉原 (笑)。すごい才能だと思うんですが、それだけにこの先モーニングでどういうものを描いてもらったらいいか、悩みますね。

モーニング編集長・島田 月刊でもいいけど、一度週刊で頑張って描いてみたほうがいいんじゃない?

東村アキコ 私はこの人は何でも描けると思います。マジで何でも楽しんで描けると思う。

モーニング編集長・島田 これは最低でも東村賞は確定ですね(笑)。


morning.moae.jp

初っ端に登場するキュートな幽霊と裏腹にストーリーは彼女の独白シーンから痛々しくなってゆく。ああ、思い当たるよー、こんな子いたよー、と共感できるけど元彼女の幽霊という存在自体が暗い。ヘタすると青林工藝舎案件になりかねないストーリーを大衆向けにここまで消化しているのは見事。ただハッピーエンドになりえない話なので陰の強い印象がある作品。
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この漫画は東村女史が絶賛したことに意味があると思うし、東村女史が共感しているのも納得である。なぜならこの「変な彼女」は我々がイメージする東村女史そのものなのだから。あと最後に全く関係ないけど最近の東村女史は仕事請けすぎだと思いますデス。

おしまい。

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